3年A組～今から皆さんは、人質です～２ (ページ14)

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瀬尾「こっから抜け出すぞ」

兵頭「抜け出す？」

瀬尾「バカ声がでかい」

兵頭「何、抜け毛とか」

瀬尾「警察に全部話す
先生が武智の証拠を持ってないことがわかれば
ネットの反応も変わるはずだ」

兵頭「でも、どうやって」

瀬尾「先生は大分弱ってる
美術準備室に入れさえすれば何とかなるはずだ」

兵頭「ちょっと来い」

瀬尾「ちょっと見てみ」

諏訪「夕食取りに来たんだけど」

柊「そこのダンボールだ」

水越「大丈夫？何かすごい汗かいてるよ」

「あんま無理しちゃダメだよ」

柊「大したことない」

諏訪「ちょっと何？」

兵頭「先生ごめん」

水越「やめなよ!!」

兵頭「早く」

「ブッキー!!」

諏訪「あんた達何やってんのかわかってんの!!」

秋庭「もう限界なの!!
帰りたいの!!」

瀬尾「武智は何もやってない
あんたがそう決めつけてるだけだ」

立野「どこだ
ロックの解除はどこだ」

兵頭「早く探せって」

甲斐「何してんだよ」

「ブッキー!!
ブッキー大丈夫？」

瀬尾「何でこいつの味方すんだよ
おかしいだろ!!」

甲斐「おかしいのはお前だろ!!
推薦取り消されるのがそんなに嫌かよ」

瀬尾「嫌に決まってんだろ」

「…武智のせいで大学に1年で切られるとしても？」

瀬尾「…うるせぇ!!
俺にはこれしかねぇんだよ
やっと、やっと掴んだチャンス何だよ!!」

須永「その推薦者が犯罪者でも
同じこと言えんのかよ
武智は景山を追い詰めた犯人かもしれねぇんだぞ!!
そんな奴から貰った推薦でも
お前喜んで行くのかよ
今回はしょうがねぇだろ
お前ならまた次があるって」

魚住「そんな簡単に言わないで
3年間毎日必死に練習して一生懸命努力して
それでもダメで諦めかけてた時に声を掛けて
もらってこんなチャンス2度とないって喜んで
なのにまた次があるなんて簡単に言わないでよ」

「…華」

柊「瀬尾、お前のゴールはどこだ
スポーツ推薦で大学に入ることか
それとも大学を卒業しても選手を続けることか」

瀬尾「知らねぇよ
目の前のことにいっぱいいっぱいで
考えたこともねぇよ」

柊「そっか
お前達はそれでいい
だが教師はそうはいかない
お前達に頼みがある
俺という人間をジャッジしてくれないか
それと、岡永に頼みがある」

石倉「なあ、颯真まだ終わらねぇのか？颯真!!」

西崎「わかってるよ」

宇佐美「そろそろ8時だ」

武智「約束通り1人で来ましたよ」

柊「あなたとはちゃんと話がしたかった」