第65話 ページ25
その声が聞こえた方向へ振り向くと、誰かに右手を強く引っ張られました。僕よりもはるかに小さく、華奢な手なのに、力は強かったですね。
？？？？ 『よし、出れたわね...って、君！怪我は無い？』
古船から出て少し明るくなって、その手の主の顔が見えました。その方...彼女はとても美しい方でした。僕達と同じ人魚で、そうです。紅い身体でした。
？？？？『って！めっちゃ血でてるじゃない！早く病院...いや手当したほうがいいかしら？』
彼女は僕を片手で軽々と持ちながら慌てふためいていて、正直笑みが溢れてしまいましたね。
ジェイド『...ふふっ』
？？？？『あ！ちょっと！今笑ったわね！？』
ジェイド『すいません、つい』
彼女の怒った表情ははっきり言ってとてもかわいかったですね。
そうしていると、彼女の後ろから僕の分身の、フロイドが彼女に担がれており、
フロイド『ジェイド！大丈夫？』
と耳鳴りがしそうな程の大声で僕に話しかけてきました。
？？？？『この子、あなたの兄弟かしら？この子も魚群に襲われていたわ』
ジェイド『大丈夫、です...あの、あなたは』
視線を向けると、彼女はにっこりと微笑んで口を開きました。
？？？？『ロゼッタ。ロゼッタ・リシャール』
ロゼッタ....ロゼッタさん。
そう彼女の名前を反芻していると、何故か急に眠気がしてきまして、いつの間にか病院に居ましたね。
《ジェイドside 回想 終了》
イデア「リシャール...！？それはジュン氏と同じ苗字...！？』
アズール「えぇ、そうですね。ジュンさんも、救世主と同じ身体の色でしたので、もしやと思いまして。....後で、ジュンさんに詳しく聞いてみることにしましょう」
続く (更新停止中)
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ベル2号(プロフ) - ありがとうございます！すみません、コメントしなおして。 (2022年7月29日 9時) (
レス) id: 6656815cbb (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - ども！こんにちは。けーくん大好きで尊すぎて死にそうです。更新頑張ってくださいね！友達居ない陰キャです。 (2022年3月17日 11時) (レス) @page11 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴェルレエヌィマ | 作成日時：2022年1月29日 10時
