第61話 ページ21
転送終了。
フロイド「あ！皆ぁ...あ？」
フロイドはジェイドらがラウンジへと転送されると、無邪気な笑みを浮かべていたが、その光景＿＿ジュンがお姫様抱っこされている様子＿＿を目の当たりにすると眼中の遮光が一気に消えた。
フロイドはどしどしとジェイドの元へ行くと、ジェイドの襟を掴んだ。
フロイド「ねぇ。何でグラちゃんに触れてんの？お前のモノじゃないんだけど」
殺気。
それを見ていたイデアは小刻みに震えていた。
当のジェイドは怯えもせずに、淡々と話しだした。
ジェイド「おや？何を云っているのです？それより、こんなことをしていたらほら...」
言葉を切ったかと思うと、ジェイドは抱えているジュンの方へと視線を移した。
あの瓶の効果が切れたのかまた苦しみだしている。
ジェイドが視線を移したのと同時に、フロイドもジュンに目を向けた。
すると、苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべ、掴んでいた襟を離した。
イデアは一息ついた。だが、それも刹那の間。
フロイドはジュンをジェイドから奪い取るようにして抱き上げると、そそくさと寮のベッドへと向かった。
イデア「！？」
オルト「？」
アズール「フロイド！勝手な真似はしないでください」
ジェイド「まったく...」
残りの四人もフロイドの後へと着いて行った。
彼は自身のベッドにジュンを寝かせた。
ジュン「っはぁ、はぁ、ゔあっ...」
苦しんでいるのか、ジュンは呻いていた。
フロイドはジュンの腹部に手を当てると、心音を聞くためなのか、耳を近づけた。
周りは緊張が走る。
フロイド「これって...」
数分後、耳を離すと彼はジュンの服を次々と脱がせていった。
イデア「ちょ、ちょっと！何してるの！」
オルト「そうだよ！そんなことしたら逆にっ... 」
アズール「いえ、落ち着いてください」
イデアとオルトはそう言われ、不服ながらも落ち着きを取り戻そうとした。
ジュン「はぅ...うぐぅ」
その瞬間、アズールとフロイド以外の全員が目を大きく開いた。
ジュンの両足は幅広く伸び、光に照らされた甲羅が生え、指は細長くなり、歯は鋭い牙がびっしりと生え揃った。耳は尖り、肌は薄橙の色を失せた。そう、
＿＿＿＿＿＿＿魚のように。
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ベル2号(プロフ) - ありがとうございます！すみません、コメントしなおして。 (2022年7月29日 9時) (
レス) id: 6656815cbb (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - ども！こんにちは。けーくん大好きで尊すぎて死にそうです。更新頑張ってくださいね！友達居ない陰キャです。 (2022年3月17日 11時) (レス) @page11 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴェルレエヌィマ | 作成日時：2022年1月29日 10時
