拗ね者* 赤 ページ35
*
｢妹者ー遊ぼー｣
『ちょっと編集中だから待って』
｢まだぁ?｣
『うん、まだ。』
私の部屋にやって来た弟者が構ってくれと作業中の私にくっつき離れない。
｢ねぇ、まぁだ?ゲームしようよ｣
『……もぉ!少し黙ってて』
私の耳からヘッドホンを離してゲームに誘ってくる弟者。
今弟者語を解読してる最中なのに!
真横で当の本人が話すと訳が分からなくなる。
｢……妹者のバカ。｣
ヘッドホンを取り返し耳に宛てがう瞬間に聞こえた罵声を一旦無視して編集に集中する。
『……30分もかかっちゃったよ』
なんとか弟者語という名の悲鳴を聞き取って編集画面を閉じると、長い針が半周程動いた時計が目に入る。
自然な流れで携帯を起こすとゲリラ!と書かれた通知が光る。
｢うちの人たち全然構ってくんないの!｣
｢そっかぁ、やっぱりうち来る?｣
｢鉄塔さん、それホントに大丈夫なの?｣
なんて、ライブ画面を開いたPCから笑い声が聞こえる。
ボイスチャットアプリを開くと、そこには三人称と弟者のIDが目に入る。
｢ﾌｯ、誰か来たなぁ｣
｢ほんとだ、噂をすればってやつじゃない?じゃーしー｣
ドンさんとぺーさんの笑う声が聞こえる。
『どーもぉ、皆さんおはこんばんにちは!弟者に構わない人その1、妹者でぇーす』
｢……なんで来たのよ｣
『もー、うちの弟者くんすぐ拗ねちゃうんで、すみませんねいつも』
｢そーなのよぉ、構ってくれないから遊ぼ!って急に言い出してぇ、もう迷惑ですよー｣
｢鉄塔さんさっき俺の事引き抜こうとしてたよね?!｣
鉄塔さんの引き笑いと同時にコメントが凄いスピードで流れ出す。
｢じゃーちゃんもする?｣
『今日は見守っとく〜、てか独特な呼び方するよねぺぇさん』
｢妹者ちゃんだからじゃーちゃんでしょ｣
｢とりあえず、妹者来たばっかりですけど時間丁度いいので一旦……休憩でもしますか?｣
｢そうですねぇ｣
｢そうしましょー!｣
一旦放送は休憩に入ったので今のうちに収録部屋へ移動する。
じゃないとプレイ見れないしね。
『移動完了です〜』
｢おかえり妹者ちゃん｣
｢じゃあ再開しまーす!……はい、ということでね妹者が見守る中三人称の皆さんと続きプレイして行きたいと思いマース!｣
弟者の声から再開されたゲリラライブは、終始わちゃわちゃと笑い声で幕を閉じた。
｢ほんじゃあ、またな!!｣
｢｢｢『まったねぇー！』｣｣｣
*
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おかゆ*(プロフ) - 氷狐さん» 返信遅くなって申し訳ありません。良くお気づきになりましたね（笑）わかる人には分かるかなと作ってみました (2019年8月28日 5時) (
レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - お伽噺のやつオオカミは赤ずきんに恋をした(っだっけ?)を元にしてます? (2019年7月6日 14時) (レス) id: 7f7f2a9d56 (このIDを非表示/違反報告)
ツグミ(プロフ) - そうなんですね！！！では気長に待ってます！！！ (2019年2月24日 13時) (レス) id: 85f43de58c (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ*(プロフ) - ツグミさん» ありがとうございます!とりあえず今1話目を書いているので書き終わり次第公開にするつもりなので、少々お待ち下さい! (2019年2月24日 13時) (レス) id: 0a5b73d94d (このIDを非表示/違反報告)
ツグミ(プロフ) - 妹者インカミン3突入おめでとうです！あ、3を見ようとしたらパスワードかかっててみれませんでした！すごく楽しみなのでパスワード教えてくれたら嬉しいです！！！お願いします！！ (2019年2月24日 11時) (レス) id: 85f43de58c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ | 作成日時：2019年2月6日 20時
