ゆるーい日常* ページ34
*
『え、どういうこと……』
朝からリビングを走り回る小さな3つの影。
《わーっ!》
何度目を擦っても、頬を抓っても何も変わらないこの現実味に欠けた景色。
『……ゆるブロ?』
《まいじゃーっ!!》
呟く私に気付いたのか突入ー!!とばかりに走ってくるぬいぐるみの様な私の手のひらより少し大きいゆるブロ達が私の足に抱きつく。
『ふふ、可愛い』
ゆる弟者のほっぺをつつくと無言の圧で抱っこしてくれやと両手を広げる。
想像通り軽い体を持ち上げると私の頬に擦り付くその姿はめちゃくちゃ可愛い。
『ご飯作らないとだから、手伝ってくれる?』
《《つくるー!!》》
とバタバタ走り着いてくるゆる兄者とゆるおっつんと一緒に朝ごはんを作る。
お皿にサラダを盛り付けるゆる達が可愛くて、早くも現実離れしたこの子達に順応している自分に驚く。
｢おはよー、妹者ちゃ……ｯ?!｣
『ん?おはよー』
《おはよっ!》
｢えっ何?!｣
見ての通りゆるブロ、と目を見開き固まるおついちさんに告げると、足にぎゅーっと擦り寄るゆる弟者。
『あーくん、これ持って行ける?』
｢え?!ちょっと、おついちさんついていけないんだけど!!なんでそんなに冷静なの?!｣
『んー、考えても無駄だから素直に愛でることにしたぁ』
持ってってやるよと両手を伸ばすゆる兄者にプラスチックのお皿を渡すと、よいしょよいしょと一生懸命テーブルまで運んでくれる姿が異様に愛らしい。
『あーおつくんそれ重たいからいいよ』
《持ってく!》
｢……それもそうだよね｣
何か手伝いをさせろとむっとするゆるおついちさんに軽いコップを持ってもらって、抱っこしたままテーブルに向かう。
おついちさんもふと考える事をやめ、ソファに座り一緒にゆる達がご飯を食べる姿を見守った。
｢ちょっと兄者くん、あげすぎ｣
｢あ?こんなもんだろ｣
《あそべー》
｢ちょっと待ってっ!順番に遊ぶから!痛い、髪引っ張らないでぇ!｣
普段通りゆっくり起きてきた2人もおついちさんと同じ反応をしていたのに、今ではしっかり順応している。
『髪はダメだよ〜、弟者がはげちゃう』
｢助かった……ありがと妹者｣
お絵描きしておいでと兄者からもらったおやつを食べ終わり弟者の髪にしがみつくゆる達を引き剥がす。
『ふふ、なんか皆パパみたい』
｢随分と頼りないパパ達ですけどね｣
｢……子供いたら毎日戦争だな｣
｢髪の毛無くなるとこだったわ｣
*
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おかゆ*(プロフ) - 氷狐さん» 返信遅くなって申し訳ありません。良くお気づきになりましたね（笑）わかる人には分かるかなと作ってみました (2019年8月28日 5時) (
レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - お伽噺のやつオオカミは赤ずきんに恋をした(っだっけ?)を元にしてます? (2019年7月6日 14時) (レス) id: 7f7f2a9d56 (このIDを非表示/違反報告)
ツグミ(プロフ) - そうなんですね！！！では気長に待ってます！！！ (2019年2月24日 13時) (レス) id: 85f43de58c (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ*(プロフ) - ツグミさん» ありがとうございます!とりあえず今1話目を書いているので書き終わり次第公開にするつもりなので、少々お待ち下さい! (2019年2月24日 13時) (レス) id: 0a5b73d94d (このIDを非表示/違反報告)
ツグミ(プロフ) - 妹者インカミン3突入おめでとうです！あ、3を見ようとしたらパスワードかかっててみれませんでした！すごく楽しみなのでパスワード教えてくれたら嬉しいです！！！お願いします！！ (2019年2月24日 11時) (レス) id: 85f43de58c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ | 作成日時：2019年2月6日 20時
