7話 ページ9
｢先に失礼します｣
｢Aちゃん,お疲れ様ー｣
私は同じ斑鳩家の女性陰陽師達に挨拶して更衣室から出る
幼い頃から優しく接してくれる彼女達にはとても感謝している
｢よいしょ｣
練習着を入れたリュックを持って,中心街にある本屋に向かい斑鳩家の門へと向かう
｢朱雀明鏡符､朱染雀羽･纏神呪｣
更衣室の目の前にあるもう一つの道場から光が溢れるがすぐに消えてしまう
道場の扉の隙間から中を覗くと
消耗仕切った士門様は道場の床に仰向けに倒れた
こんなにも消耗したのはきっと彼が纏神呪の練習をしていたからだろう
今の士門様からは呪力があまり感じない
｢･･･まだまだ俺は,未熟というわけか｣
そう言いながら士門様はﾖﾛﾖﾛと立ち上がって
また纏神呪を試そうとする
そんな状態で纏神呪の修行をしたら体に支障を満たしてしまう･･･！止めないと･･!!と
私は思い
＿＿＿ガラッ‼
｢少し休憩してはどうですか‼士門様･･!!｣
｢A･･･｣
突然の私の登場に士門様は驚き呆然としていた
私は道場のすみに置いてあるペットボトルを
取って士門様に渡す
｢なんで,お前がここに･･･?｣
私から受け取ったペットボトルの中に入っている水を飲んでから士門様は私に聞いた
｢稽古を終えて更衣室から着替えて帰ろうとした時に道場から光が見えて様子を伺いに行ったら士門様が床に倒れてそれからﾖﾛﾖﾛと立ってまた纏神呪の修行をしようとしたのですもの.
もう呪力がほとんど残ってないのに.
だから士門様を止めにきたんです｣
そうか･･と士門はその場に座り込んだ
私もその言葉に続けて士門様の隣に座る
｢最近根つめて練習しすぎじゃないですか？
夜遅くまでこの道場で士門様稽古をしてますし｣
｢見ていたのか？｣
と士門様は驚きながらこちらを向いた
｢他の人だって気づいていると思ってますよ
お父さんも心配してますし････｣
｢ダメだな,俺はまだまだ十二天将として＿＿ ｣
｢纏神呪を使いこなせないからですか･･?｣
士門様は静かにその言葉に頷いた
｢ですが発動させることはできるではないですか
当主様でも完成には十年はかかったのですよ｣
そんなに焦る必要はないと私は言葉を続ける
たぶん士門様もその事は分かっていると思う
｢それでも俺は十二天将として早く一人前にならないと･･･
もう仲間を危険に晒さないために!!｣
それに＿＿＿と
真剣な顔をした士門様は言葉を繋げる
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いおらん(プロフ) - 妖さん» すみません！ありがとうございます。 (2019年2月24日 1時) (
レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
妖 - 余ります重要ではないですが「自疑」ではなく「自凝」ですね。では、続編も期待しています。 (2019年2月19日 21時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - スノーさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2019年2月16日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
スノー - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2019年2月9日 23時) (レス) id: 00c20daa01 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - 妖さん» 確かにそうですね･･･｡すみません！ご指摘ありがとうございます！ (2019年1月24日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いおらん x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maho1020
作成日時：2019年1月5日 14時
