１話 ページ3
ここは土御門島,この島はケガレと陰陽師の間
で千年も続く戦いの最前線である
＊＊2018年〇月〇日
｢小夜様できましたよ｣
島にある広い庭園を持つ家の縁側で娘が赤髪
の少女の髪を結っていた
｢ありがとう,ねぇねぇ様｣
小夜様と呼ばれた少女は娘に結ってもらった
髪を鏡でみている
｢ねぇねぇ様はおよしください
Aとお呼びください｣
呼び捨てなんて絶対にイヤよ!と小夜は胸を
張って言う
本家の子息が参家の子をそのように呼んだら
周りに何を言われるか･･･と心配する必要も
ないことを悩みながらAは髪結い道具を
片付ける
｢小夜,A｣
｢｢父様/当主様｣｣
赤い髪を二の腕辺りまで伸ばし厳格な顔つき
で着物を着こなす斑鳩家当主･峯治様がいた
｢どうかなされたのですか｣
手に持っていた髪結い道具を床に置き,正座を
して峯治･･当主様にAは聞く
｢そう固くならんでいい｡士門を見ておらんか｣
｢にぃにぃ様なら任務に行きましたよ｣
そうだったな,わしもボケが始まったのかもなと
当主様は笑う
｢･･･しかし遅くないですか｣
Aは不安げに二人に聞く
今回の任務は深度一九六〇にいるケガレの駆除.
その深度のケガレは弱く,いつもならば2時間もあれば任務から帰ってこれるのだ
｢確かに遅い｣
当主様は縁側に掛かっている時計が３時を指し,任務に行った陰陽師が4時間経っても帰ってきてないことに気づく
｢でもにぃにぃ様や羽田さんもいるのよ
大丈夫,ちゃんと帰った来るはずよ｣
と小夜は不安げに言う
｢ですが,もう4時間近くたっています
何かあったのではないのでしょうか････｣
Aは十二天将の士門様や,自分の父である
羽田さんを始めとした陰陽師の安否を心配する
もし最悪な事態になったら＿＿＿と思いAは無意識に下唇を噛む
｢A,唇を噛むな,血が出るぞ
小夜もそんな顔をするのではない｣
そう言いながら当主様はAと小夜の頭を
撫でる
｢あやつらはそんなにやわではない
きっと無事に戻ってくる｣
｢そうですよね｣
当主様の言葉にAは答え,父から
もらったお守りを握りしめていた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
何も書いていない場合はA様sideです
あと話の関係上A様のプロフィールを少し変えるので設定を再度確認してお進みください
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いおらん(プロフ) - 妖さん» すみません！ありがとうございます。 (2019年2月24日 1時) (
レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
妖 - 余ります重要ではないですが「自疑」ではなく「自凝」ですね。では、続編も期待しています。 (2019年2月19日 21時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - スノーさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2019年2月16日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
スノー - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2019年2月9日 23時) (レス) id: 00c20daa01 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - 妖さん» 確かにそうですね･･･｡すみません！ご指摘ありがとうございます！ (2019年1月24日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いおらん x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maho1020
作成日時：2019年1月5日 14時
