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9話 ページ11

*士門side*


「貴方は天馬様とは違う"努力する才能"を持っています
それに"なりたい強さ"に向かい精進しています
だからもっと自分に自信を持つべきですよ」


そう言いながらAは俺との間に置いていたペットボトルを持って立ち上がった


そんな彼女を俺は眺めてるが,俺は彼女の言葉を素直に受け取れなかった

前にも何度も自信を持とうとしたのだ
しかしそのたびにその自信も鸕宮天馬に
打ち砕かれたのだ

なんと答えればよいか分からなくて俺は黙った

暫くの間,沈黙がながれる



___パン‼


「いっ‼」


背中に当然衝撃が走った
驚いてた俺は衝撃を与えた本人の姿を見る

何をするんだと言おうとしたが彼女の言葉に遮られた



「そんな暗い顔をしてはダメですよ‼大丈夫です
今士門様が未熟でも貴方を支えてくれる仲間がいますから
士門様だけが斑鳩家を背負う必要はないです!」



Aはとても優しい笑顔で俺を見てそう言った


「・・・お前にこんなことを言われるとは俺もまだまだだな」



俺の方が上だと思っていたこいつに言われるとはな・・・

それどういう意味ですか?と呟くAの言葉にはめんどくさいから答えずに道場を出ようとする



「・・ちょっと・・士門様・・・?
あっ私の話が感動的過ぎて声を出したら泣きそうになってるんですね」



「そんなわけないだろう
羽田さんが言ったら俺は涙腺崩壊していたかもな」


嫌みたらしく言ったAの言葉にムッとして俺も仕返しする



「せっかく私が慰めたのに⁉」


ズンズンと歩いてきてAは俺の目の前に立った


「俺はお前に慰められていたのか・・・!?」



「はぁぁ⁉」


俺の言葉にムカついたのかAの口調がドンドン悪くなる

これがなかったら可愛いと思うのに・・・


「士門!・・じゃなくて士門様
なんで今ため息をついたんですか‼」


「深い意味はない」


そんな言い合いを続けていると
開いている扉の方から声がする


「士門様」



「羽田さん」



そこには俺が昔からお世話になっている羽田さんの姿があった



「士門様に陰陽連から登庁命令です
『今夜十八時に本庁舎へ』との事です」


羽田さんは神妙な顔つきで俺に伝えた


「分かりました,連絡ありがとうございました
あと羽田さん,万が一のために突撃部隊の準備をしておいてください」


そう言って俺は羽田さんとAを残して道場から出る



「あいつを守るためにも強くならないとな・・・」


空を見上げて俺は呟いた

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設定タグ:双星の陰陽師 , 斑鳩士門   
作品ジャンル:恋愛
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いおらん(プロフ) - 妖さん» すみません!ありがとうございます。 (2019年2月24日 1時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
- 余ります重要ではないですが「自疑」ではなく「自凝」ですね。では、続編も期待しています。 (2019年2月19日 21時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - スノーさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2019年2月16日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
スノー - めっちゃおもろいです!更新頑張ってください! (2019年2月9日 23時) (レス) id: 00c20daa01 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - 妖さん» 確かにそうですね・・・。すみません!ご指摘ありがとうございます! (2019年1月24日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いおらん x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maho1020  
作成日時:2019年1月5日 14時

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