18話 ページ21
｢すまない･･A,不覚を取られた･･･｣
｢こんな傷すぐに直すから!｣
私はお父さんの側に座りホルダーから治癒の霊符を取りお父さんの脇腹に当てる
｢アビラウンケンソワカ＿｣
霊符によってお父さんの傷は小さくなっていく
手遅れにならないでよかったと私はほっとする
｢ありがとうA｣
｢いいえ｣
本当にお父さんが死ななくて良かった･･･
｢羽田さん大丈夫ですか？｣
ちょうどケガレを祓い終わった士門様がこちらにきた
｢はい,私はもう大丈夫です.
すみません.心配をかけてしまって･･･｣
｢そんなこと無いです.本当に良かった｣
ダメージは残っているようだが足取りはしっかりしているお父さんを見て士門様も安心する
｢では,私は他の人の所へ＿＿｣
応戦に行きますと言おうとした声は
｢おい,あれを見ろ‼｣と言う声に遮られた
私達３人は他の陰陽師達の視線の先を見て驚いた
｢なんで･･･｣
上空で貴人･鸕宮天馬様が使っていた巨大な剣が微動だにもせず,静止していた
しかしよくみると剣は静止しているのではなく
｢まさか,あれは＿＿｣
私は息を飲んだ
剣を受け止めている人物は,浅黒色の肌で瞳は金色に輝いている.
筋骨隆々の体をぼろ切れのような胴着が覆う
開いた胴着の襟元からは,ケガレ特有の
｢ヤツの呪力は尋常じゃない‼あれが自疑なのか｣
鸕宮天馬様の武器を止めている自疑の体からは蒸気のような煙が立ち上がっている
恵治様の声に,周りの陰陽師は色めき立ったが
その異様な姿に目をみはる
｢まさか,天馬の武器を片手で止めるとはな
一筋縄ではいかなそうだな･･･｣
士門様は自分のスカーフを直しながら呟く
｢ええ.しかし他のケガレが動かずに自疑を
見ている姿には驚きです｣
お父さんが言った言葉に私は頷く
協調性などのないはずのケガレ達が
敬うかのように自疑を見ているのだから驚くのも無理はない
｢ぐぁ･･･!｣
私の隣を何かが通り抜け,後方の岩石にぶつかった
｢恵治様･･!??｣
岩石には血を吐き出してぐったりした様子の恵治様がいた
｢一体何が＿＿ぐぁ‼｣
｢うわぁ｣
何が起きているのか,他の陰陽師達が次々と倒されていく
＿＿ゴッ
｢っあ･･･｣
何かに思い切り蹴られる
目の前にいるのは鸕宮天馬様の武器を止めていた自疑だ
自疑はニッと笑いながら私を蹴り,私も後方へ飛ばされた
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いおらん(プロフ) - 妖さん» すみません！ありがとうございます。 (2019年2月24日 1時) (
レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
妖 - 余ります重要ではないですが「自疑」ではなく「自凝」ですね。では、続編も期待しています。 (2019年2月19日 21時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - スノーさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2019年2月16日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
スノー - めっちゃおもろいです！更新頑張ってください！ (2019年2月9日 23時) (レス) id: 00c20daa01 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - 妖さん» 確かにそうですね･･･｡すみません！ご指摘ありがとうございます！ (2019年1月24日 13時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いおらん x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maho1020
作成日時：2019年1月5日 14時
