女 ページ4
＊＊＊
｢違うわ。この輪に紐を通すの！｣
｢こっこれッスか･･･｣
少しヒスイの剣幕に怯えしながら僕は真珠の
輪っかに水色の紐を通してリボン結びにしていく
今日はヒスイの妹達の誕生日プレゼントの
ブレスレット作りを手伝っている
｢にしてもスゴいッスね〜
七つ子ってヒスイのお母さん苦労したでしょ｣
そう言いながら僕は次にピンクのリボンを輪っかに通していく
｢え？そこまで苦労してないと思うわよ｡
だって私の時は八つ子よ。
それに人魚は１回の出産で6〜10の子供は産むわよ｣
｢うわ･･･キツいッスね｡それは｣
普通だと思うけどとケロッとして彼女は言う
そして僕が通したリボンに輪っかの真珠よりも小さな紫色の真珠をつけていく
｢ヒスイ〜全部終わったっスよ〜｣
最後の一つにオレンジ色のリボンを結んで彼女の隣におくが彼女からの返事はない
ヒスイはリボンに紫色の真珠をつけるのに苦労しているようにみえた
｢僕もやるッスよ〜｣
｢ううん,大丈夫よ｡
勘久郎はもう十分手伝ってくれたもの。
それにこれだけは私がしたいから･･･｣
そう言ってヒスイはまた作業に戻る
僕が持ってきたピンセットで紫色の真珠を持ってそれに接着剤をつけてリボンにつけていく
｢･･･｣
白い肌に二重でﾊﾟｯﾁﾘした目に長い睫毛,高い鼻に赤色に艶やかな唇
気付けば,僕は彼女の横顔を眺めていた
そんなことにヒスイは気付かずに作業を進める
作業を進める中で彼女はコロコロ表情を変わる
それが面白くて可愛くてつい笑ってしまった
｢!･･･いきなり笑ってどうしたの⁉｣
｢いや,何でもないッスよ。
それより作業終わりそうッスか｣
｢ええ、あとこのオレンジ色のブレスレットだけよ｣
すぐ終わるから待っててね｡と笑い最後のひとつに取りかかった
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いおらん(プロフ) - まりさん» ありがとうございます！そう言って貰えると嬉しいです(*^^*) (2019年4月3日 11時) (
レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 新しい短編…！続き、楽しみにしてますね！人魚、面白いです！ (2019年4月3日 0時) (レス) id: d65706e307 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いおらん | 作成日時：2019年4月2日 23時
