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「この本ありがとうね。」






そう言ってヒスイは前に僕が彼女に貸した本を僕に返す







「それ結構面白かったわ。
始めて知った医療方法もあったしね。
色々と参考になったわ」








「それは良かったッス」






僕は彼女からもらった本をカバンに入れていると視線を感じる








「・・・どーしたんスか?ジィーとこっちを見て」








「なんか今日の勘久郎いつもより元気がないように見えるわ」








「・・・そうッスか?気のせいッスよ」








僕が『元気がない』という原因は今日みた夢だって分かっている


だけど彼女に心配をかけたくない


そう言えば・・・と僕は話題を変えようとするが彼女はムッといや何か考えているようだ







「勘久郎」







「な・・・!?」







何スか?と言い終わる前に彼女は僕の頬にキスをした








「ヒッ・・ヒスイ・・・!?」






たぶん僕の顔は今,真っ赤になってる


僕があわてふためいているとヒスイはクスッと笑う






「勘久郎は嘘が下手だわ。バレバレよ。
無理に聞こうとなんて思わないわ
だけど、貴方が元気がないのは嫌なの
だからこれで少しは貴方が元気になればぁ・・」







それからヒスイの言葉は続かない


見ると彼女の顔は僕よりも真っ赤になっていた







「なんで自分からしといて赤くなってるんスか?
もしかして始めて・・・だったんスか」






僕がそう聞くと彼女の顔はもっと赤くなった

彼女の顔からは今にも火が出そうなほど赤い






「うっ・・・うるさいわよ⁉
勘久郎だって顔真っ赤にしていたじゃない‼」






「気のせいッスよ〜」





もう・・・と顔を赤くしてヒスイはプイッと別の方をむく







「あっ・・・そう言えば今日用事があるからもう帰るわ‼」





 
「向こうに戻るまでに赤面どうにかするんスよ」



 


水で冷やすわよ‼と叫んでから彼女は海へと飛び込んだ

と→←の



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設定タグ:双星の陰陽師 , 水度坂勘久郎 , 恋心シリーズ   
作品ジャンル:恋愛
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いおらん(プロフ) - まりさん» ありがとうございます!そう言って貰えると嬉しいです(*^^*) (2019年4月3日 11時) (レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 新しい短編…!続き、楽しみにしてますね!人魚、面白いです! (2019年4月3日 0時) (レス) id: d65706e307 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いおらん | 作成日時:2019年4月2日 23時

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