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109話 ページ37

__ギャバババッ


「邪魔よ・・・どけっ!!」



行く手を塞ぐケガレに蹴りを入れ,祓う
本土のケガレが島のケガレよりも弱くて助かる

そうじゃないと,ケガレを祓うだけで時間がかかってしまうからだ



「政七さん・・・!?」

 

だけど今はケガレを祓う時間さえもおしい
交野小隊の皆さんの呪力がどんどん消えていっている

目の前にいたケガレを全部祓って私はまた走る
早く行かないと,全員死んでしまう・・・・



「呪(´´)(´´)じぃいで
(´´)ぎゃらだ(´´)ぁぁ」



着くのが遅かった・・・
目の前で奈保さんは婆娑羅によって八つ裂きにされ,交野小隊は全滅

奈保さんを殺した婆娑羅はニヤニヤ笑い,小夜様は目をつぶり耳を塞いでいた




「・・・許さない」



よくも交野小隊の皆さんを・・・奈保さんを・・・
歯を噛み締めて,霊符ケースに手を伸ばす



「鬼神天符,鬼桜封神・・・喼急如律令!」




___ドカッッ




「はぁっっ!!!!」



ニヤニヤ笑っている婆娑羅を瓦礫の方へと蹴飛ばす




「ねぇねぇ様」



「小夜様,遅くなってごめんなさい」




首を横に振る小夜様を抱き締めると彼女は
震えて泣いていた

まだ11歳の少女が婆娑羅に狙われ,何人も殺される現場を見て平気なはずがない・・・

むしろ,泣き叫ばなかった小夜様を誉めたい

抱き締めていた小夜様から体を放す



「・・・ちはやふる神代のからす告げさして
いつしかはらん本のウンケン」



小夜様を結界の中に入れる



「小夜様,ここにいてください。
絶対にあなただけは守りますから」



何か言おうとしている小夜様に私は背中を向けて婆娑羅を蹴り飛ばした瓦礫の方を見る




「いつまでそこで休んでいるつもり?
それで祓われるほどやわじゃないでしょ?
婆娑羅・聖丸」



瓦礫に埋もれていたはずの婆娑羅・・・聖丸は一瞬で私の目の前にきた



「さっきのクズどもに比べたらマシだなぁ〜
・・・うん。さっきのクズどもよりも楽しめそう
じぇねぇか」



「私はあんたと楽しむつもりなんてないわよ。
大事な仲間を殺されてイライラしてんだよっっ!!」



「いい〜負の念だ‼」



「うるさい!!」




___ドガッッ


ニヤニヤ笑っている聖丸に蹴りを入れる



「負の念がなんだっ!
あってもあんたなんかにはやらない‼」



こいつに絶対勝てない・・・実力が全然違う

だけど士門が来るまでの時間稼ぎならできる

そう思い私は二発目の蹴りを入れようとした

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ゆっち - はい!!それでお願いします。! (2019年9月27日 1時) (レス) id: 6316ef3e71 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん  - ゆっちさん» お兄さんとは8歳離れている設定です。三人のsideで書いてほしいと書いていますが,それはそれぞれの場合でしょうか?あとリクエストはこちらではなくてanother story の方でお願いします(>_<)本編の方も頑張らせて頂きます。 (2019年9月12日 10時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本編の方も更新を頑張ってくださいね。応援してます (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - anotherstory面白かったです。主人公とお兄さんはいくつ年が離れているんですか。それから斑鳩家の面々と主人公が初めて会った時のお話をお願いします。峯治さん、恵治さん、士門らのsideでなるべくお願いします!すみませんがよろしくお願いします。 (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
いおらん - ゆっちさん» ありがとうございます!恵治さんsideは始めて書いたので彼がキャラ崩壊してないか不安ですが、そう言って貰えるとうれしいです(^^)もうひとつの方も楽しみにしていてくださいね笑 (2019年8月23日 0時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いおらん x他1人 | 作成日時:2019年3月31日 22時

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