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93話 ページ21

トレーニング室には2つの強大な呪力で溢れている

その1つの呪力を発する焔魔堂君の見た目が
『見極めの儀』を始める前とは異なっていた



「今,安倍晴明と言ったか・・・!?」




士門様の呟きにただ頷くことしかできなかった

たぶん今この場にいる人達が驚いているのは
焔魔堂君の今の姿と葛の葉の言葉(・・・・・・)

私達が混乱していても見極めの儀は続いている




__パリンッ



「っっ‼」



飛び散るガラスの破片で傷つかないように手で自分の身を守る

強大な呪力のぶつかり合いでガラスが割れたのだ


このままの状態が続けばここは消し飛ぶかも・・




「・・・え?」



今の光景に驚く。
さっきまで強大な呪力をぶつかり合っていた
葛の葉と焔魔堂君は抱き合い二人の顔には涙が流れている

そしてそのまま二人は床に倒れる




「ろくろ・・・!」



ドアを思いっきり開け,紅緒ちゃんは階段を駆け降りて焔魔堂君の所へと向かう

それに続いて士門様が,その後に私や繭良ちゃん達が階段を降りて二人の所にいく




「二人は無事ですか⁉」



「ああ。」



士門様の返事を聞きながら彼の腕にいる
葛の葉・・・小夜様には外傷もなく眠っているように見える

紅緒ちゃんの膝に頭を乗せてる焔魔堂君も同じような状態だ


 
「紅緒〜正直に答えろぉ〜。
お前あれが何か知ってたんじゃねぇのかぁ〜」



「!」



天若様からの質問に紅緒ちゃんは少し戸惑ったが話始める




「・・・知ってまし・・た
私は二年前に・・あの姿を見ま・・した
見た時は驚き・・ました・・・がろくろが・・あの姿でなかった・・ら私達は今・・・ここに・・いま・・せん」




言い終わると紅緒ちゃんの視線は焔魔堂君へと戻る

紅緒ちゃんが言う二年前のことは紅緒ちゃんと焔魔堂君,『双星』が『石鏡悠斗』と戦った時のことだろう




「見届け役として上に報告しないとなぁ〜」



「そんな・・・」



紅緒ちゃんは目を見開かせるのを見ながら
天若様は焔魔堂君を担ぎ,彼は階段を登り始める

士門様も小夜様をお姫様抱っこして天若様の後に続きトレーニング室から出ていく




「・・・紅緒ちゃん」



彼女の顔は悲しみに染まっているように見えた

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ゆっち - はい!!それでお願いします。! (2019年9月27日 1時) (レス) id: 6316ef3e71 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん  - ゆっちさん» お兄さんとは8歳離れている設定です。三人のsideで書いてほしいと書いていますが,それはそれぞれの場合でしょうか?あとリクエストはこちらではなくてanother story の方でお願いします(>_<)本編の方も頑張らせて頂きます。 (2019年9月12日 10時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本編の方も更新を頑張ってくださいね。応援してます (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - anotherstory面白かったです。主人公とお兄さんはいくつ年が離れているんですか。それから斑鳩家の面々と主人公が初めて会った時のお話をお願いします。峯治さん、恵治さん、士門らのsideでなるべくお願いします!すみませんがよろしくお願いします。 (2019年9月11日 16時) (レス) id: cc02abbffd (このIDを非表示/違反報告)
いおらん - ゆっちさん» ありがとうございます!恵治さんsideは始めて書いたので彼がキャラ崩壊してないか不安ですが、そう言って貰えるとうれしいです(^^)もうひとつの方も楽しみにしていてくださいね笑 (2019年8月23日 0時) (レス) id: 96ac2b5206 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いおらん x他1人 | 作成日時:2019年3月31日 22時

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