こいつだけは、絶対に許さない(仮）2 (ページ32)

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羽「そういえば今ね私が薫さんの寝室を使わせてもらってるんだけど・・・薫さんって楽器演奏できたりしたの？」

と再び手を止めては

黒「できるわよ？簡単なものであれば」

羽「あ、やっぱりそうだったんだ。楽譜とか本とか置いてあったから。そうなのかなって思って」

というと

黒「ハムちゃんもピアノできたんだよね？」

羽「最近弾いてないから訛ってると思うんだけどね」

黒「弾いてみる？」

というと

羽「え、あるの？」

黒「あるよ？ついておいで？」

と立ち上がり黒崎について行くと

こないだ開かないっていわれたもの置きのところまで行き黒崎のもっている鍵でそのドアを開けると

羽「え、すごい・・・・」

となかにはいろんな楽器や真ん中にピアノまであった

近くまで行くと

グラウンドピアノが置いてあり

羽「薫さんピアノも引けたの？」

黒「あぁそれは・・・私は簡単なのしか弾けないよ。専攻はサックスだったし」

羽「え、じゃぁ・・・」

黒「ピアノがうまかったのは兄の方」

羽「お兄さん・・・前に一度だけ見たことがあった気がするんだよね・・・」

黒「ハムちゃんの見たことがあるって言うのはエトリの側近だったからでしょ？」

羽「うん。でも、いろいろ助けてくれたからお礼が言いたい・・・・」

黒「言えるわよ。きっと」

というと

黒「せっかくなんだし、何か弾いてよ」

とピアノを開けると

黒「調律はできているはずだから」

と手招きした

羽「人前で弾くのはあれ以来だな・・・」

と言いながらも

椅子に座り

いろんな曲を弾いていた

黒崎はそれをじっと聞いていて

おそらく１０分くらいは聞いていたと思う

羽「私弾いたんだから次は薫さん！！」

とちょっと疲れたのか声が張っていた

黒「え、」

羽「まさか自分は・・って思ったでしょ(笑)」

黒「えぇサックスでいい？」

羽「始めて聞くな～」

黒「私も、人前でやるのは警察学校依頼だからもう何年も前よ」

と取りだしてはチューニングしていて

黒「リクエストは？」

と楽譜を手渡すと

羽「うーん・・・悩む～」

と言いながらも

黒崎が当時ものすごく努力したんだろう・・・・いろんなことが書き込まれた楽譜を手にして

羽「これ！最近まで人気だったよね」

といい黒崎に渡した

羽「伴奏は私がやるから」

とピアノの前に再び座ると

黒崎は

黒「OK～じゃ、行こうか」

と部屋の一室

そこには確かに音楽の音が奏でられていた