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黒崎、志摩は伊吹の家につくと
黒「あら、引っ越すの?」
と不動産の雑誌を見ていたのかふと思ったことを口にした
伊「あ〜うん、蒲さんと三人でね」
志「三人?」
伊「ガマさんと俺とそれからハムちゃん」
黒崎は驚き
黒「また・・・どうして?」
伊「いや、こないだ薫ちゃんの家に行った時ハムちゃん「迷惑ばかりかけている」って言ってたんだよね。だから『俺と住む?』って聞いたわけ」
志「伊吹・・・お前って言い奴だな・・・」
伊吹は普段口にしない志摩の褒め言葉に
伊「ドッキリ・・・?」
とあたりを見回すが看板はどこにも出てこない
黒崎は納得したのかとりあえず座ろうとテーブルの左右にそれぞれ座った
志「下心のあるハムちゃんは置いて置いて、ガマさんは他人だろ?」
といっても昨日の自分の発言を伊吹が聞いたら『人の事言えないじゃん』って言われそうだけど
伊「他人なんかじゃねぇよ。俺の恩人」
志「あぁ、誰も信じてくれない時に信じてくれた徹さんも同じく」
そういうと黒崎は心なしか懐かしい思い出伊吹を見ていた
伊「茨城でさ、俺の家貧乏だったからさ、なにかとあると俺のせい、だから家でも外でもずっとオラオラしてたの」
と伊吹は自分の過去を話始めた
黒崎はガマさんの相棒である兄から話を聞いたことがある為、伊吹の家に行く前に買った缶ビールをそれぞれのところに出しては、二人とも開けて
伊「ガマさんの言葉でさぁ・・・次第に俺も警察官になるって担任には馬鹿にされたけど、ガマさんと徹さんは・・・」
といったところで
黒「お前ならなれる。向いてる・・・って言われたんじゃない?」
伊「正解。よくわかったね」
黒「私も伊吹君と同じような感じだったからね。私も高校は荒れてた方なんじゃないかな。小、中行かせてもらえなかったから、高校は一人暮らしして行ってやる。って兄に言ったら『お前ならいけるどこにだって、お前勉強好きだろ?』って、」
というと黒崎もビール開けては
黒「私も最初は真面目に行ってたよ。だけど学校に行ったこともない私には環境になじめなかった。中学が一緒な奴らで固まってグループ作って総出で私へのいじめ、さすがに私もキレて騒動起こして退学・・・・そっからかな夜中遊びまわって新米刑事になった兄と相棒のガマさんにであったのは」
とビール飲みながら語った
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作者名:黒崎薫 | 作者ホームページ:bakatesu.inaire.inaga−.animadaisuki...
作成日時:2020年9月9日 3時