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薫「ララやほかのやつらには知らないことが一つあるんだけどさ」
ラ「え、なに?」
薫「実はな。さっきいた広斗と雅貴血はつながってねぇんだ。」
ラ「え、そうなの?」
私もお兄ちゃん・・・つまりスモーキーは血がつながってない。
ラ「そのこと知っているの?あの人たち・・・」
薫「知らない。あいつらはもう一人の弟は知っている。」
あの時もそうだ。
私は、養子としてあの『雨宮』の家に来た。
あの夫婦はある事件で妻の体に傷ができ子供ができないかもしれないと医師に診断されたそうだ。
そこであの夫婦は誰かの里親になろうと探していたところ私と出会った。
その数年後夫婦に子供を授かることになった。なんて喜ばしいことなんだろう。そう思ったのはいいが、同時に不安も覚えた・・・
実際施設での私は浮いてた。人より落ち着きがありすぎてるのか「騒ぐ」ということは理解できなかった。その所為なのか居心地は最悪だった。
またあんなところに戻されるのか。それが不安でしかなかった。
それから尊龍が生まれた。初めての弟・・・そして雅貴が生まれて親は離婚・・・・
たぶんそこからかな父親が一時期私に暴力振るいだしたのは
酒に溺れるようになり暴力を振り私に傷を増やしてきたのは
それも弟がいないときに限って・・・
だけど再婚する話になってそこに連れてきた広斗がいた。
広斗は荒れてた。父親も酒に溺れてた。
それが半年間ずっと続いてた。
そしたらある日、広斗が私に言ってきた。
広「姉貴暴力振るわれてんじゃないの?」
突然なことだった。
薫は嘘ついた。「振るわれてないよ。それより広斗は何でそんな荒れてるの?」
正直広斗の気持ちは理解できる部分と理解できない部分がある。
広「馴染めない・・・・自分でもよくわかんない。」
その時思いついたんだ
薫「じゃぁさ広斗、私に喧嘩の仕方教えてよ。」
見返してやろうと。
そこから広斗は薫に喧嘩の仕方を少し教えてくれた。でも最終的には私の方が強くなっちゃった。そんなとき、広斗の誕生日会があった。広斗は家族の前で初めて笑顔を見せた。いいなって思えればよかったんだけど・・・・思えないんだよ。おめでとうっておもってるのに自分の誕生日はわからないんだから。
そこから私は出歩くようになった。もう家族なんて嫌だ・・・家族なんていらない。そう思うようになった。そして・・・14の春、私は家を出た。
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無 - こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年9月18日 21時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
梨里叶 - 続きが気になります。 (2019年3月9日 15時) (レス) id: 46d2627ec9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 黒崎って言う事は、九龍の黒崎と血縁関係という事ですか? (2018年1月15日 14時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - 最新楽しみにしてます。 (2017年12月24日 8時) (レス) id: 4c56df1c33 (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - 実在に居る人物をレンタルをしてますのでオリジナルフラグを外して下さい! (2017年12月7日 6時) (レス) id: 5e3261a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Maho Furuhasi | 作者ホームページ:bakatesu.inaire.inaga−.animadaisuki...
作成日時:2017年12月7日 3時