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「これを意地でもやれと？」
ベースを見つめながら言うと
ヤ「あぁ、そうだ。お前ならできるはずだ」
と自分の準備をはじめ他のメンバーが来るのを待っていた。
澪はしばらく沈黙していたが突然
「ふざけないで。私はあれ以来ベースは弾いていないの。現役のシンよりうまいわけないでしょ、それに私だって音楽のプライドがあるの。こんな半端にできるわけ・・・」
とヤスの方に怒鳴り散らすように言った。
その直後にドアが開き他のメンバーとプラス、ナナの同居人だったという(後日談)ハチ公が入ってきた。
ヤスはじっと澪の瞳を見ては
ヤ「じゃぁなんで俺らがいるってわかってて東京に来た？本当は壊してほしかったんじゃないのか？自分のそのくだらないプライドを、」
確かに一般的には私のプライドなんてちっぽけでくだらないんだろう。
意地を張っているだけって言うのもわかってる。
だけどこのブラストはナナの声だけで十分私の声なんて邪魔なだけ
しかもベースは蓮よりも劣っている。さらにあれ以来触ってさえいないんだ。手なんて覚えているはずがない。
ナ「澪…、」
ナナがボソッと私を呼んだ。
「久しぶりね。ナナ、それにノブも相変わらず変わらなくてうれしいよ。」
終始悲しい顔つきをしていたノブが
ノ「澪、俺たちはお前を裏切り者だなんて思ってないよ。それに昔から何でもかんでも蓮の方が上だって言ってたけど、お前のベースだけは世界で一番うまいと俺は今でも思ってる。」
ナ「私も、ブラスト結成時から私の声に合うのは澪、あんたしかいないんだって思ってる。ブラストは二人の歌声でこそ成り立つもんだろ？」
と近づきながらナナは澪の頬にそっと手を添えた。
澪は涙をため込んでそっとナナの手を取りながら
「私はただ単に羨ましかっただけなのかもしれない。独り立ちしていくみんなを見て私だけ置いてけぼりにされそうになって。必死になって何か探したけど…結局一人じゃ何にも出来なかった。」
ヤスは澪の背中を優しくたたきながら
ヤ「俺たちも一緒だ。結局一人じゃどーにもならなかった。蓮がいなくなっても澪がいてくれて俺は本当に感謝しかないよ。リーダーとしてな。」
と言った。
あーぁ・・・なんかばからしくなってきた。
こんなちっぽけだったんだな。本当に私のプライドって
とヤスの体を借りて私は泣け叫んだ。
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黒崎薫(プロフ) - 沙羅楓さん» ありがとうございます。長い間ご愛読頂き感謝しかありません。 (2022年11月13日 9時) (
レス) id: 6bc0cfca6c (このIDを非表示/違反報告)
沙羅楓(プロフ) - ついに完結ですね！おめでとうございます！ずっと更新待っていたのでとても嬉しいです。 (2022年11月13日 9時) (レス) @page45 id: ce29bdaf34 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅楓(プロフ) - 連載途中で終わったのかな？っと悲しかったのですが、また、更新してもらえて嬉しかったです。ヤッパリNANAの占いツクールは少ないので楽しみにしてます！更新頑張ってください!! (2021年3月2日 21時) (レス) id: 00281eed20 (このIDを非表示/違反報告)
yuzu(プロフ) - 2でお願いします!!これからも頑張って下さい！！ (2019年9月27日 11時) (レス) id: 92ac07ee55 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ - 更新頑張ってください!!2か3でお願いします (2019年9月24日 8時) (レス) id: a793901ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒崎 薫 | 作者ホームページ：ｂａｋａｔｅｓｕ．ｉｎａｉｒｅ．ｉｎａｇａ−．ａｎｉｍａｄａｉｓｕｋｉ...
作成日時：2017年3月2日 3時
