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構って!メンヘラにゃんこ 三匹の白猫とお姫様 よんもじ三銃士 続き ページ31

「………あ、うばまろさん、コレ手伝ってくださいよ。」

扉の隙間から顔を覗かせると、そこには床に寝そべっているかわぞえさんと、それを足蹴にしているはたさこが目に入った。

「何、どしたのかわぞえさん」
「主が遊んでくれるようになるまで、テコでも動かないんですよ。」

全く、邪魔なんですって、と言いながら前足で顔を踏みつけるも、益々顔を歪ませるばかりでほとんど動じない。尻尾を床に叩きつけるばかりだ。

「…じゃあ遊びますかー?いつもみたいに、あの麻鞠で。」
「………やーだ」

はたさこがなんとか機嫌を取ろうと麻鞠を転がしてきたが、それも逆効果、更に顔を顰めてしまう。どうしたものか、これではまた主に怒られてしまうではないか、いや、多分主以外の人間にもグチグチ文句を言われることだろう。こんなところで寝ていては邪魔だよ、と。

うんうんと悩んでいたその時、ふと顔を上げると、いつも麻鞠を入れておいている箱に、別の鞠が入っていることに気がついた。シャンデリアの光を反射してキラキラと光っている、黄金色の鞠。

「………じゃあこれで遊ぶか?」

ぴくり、とかわぞえさんの耳が動いた。

ゆらりと不機嫌な目がこちらを向き、その紫がかった青眼に黄金色が映った。ころりころりと手先で転がすと、それに釣られて瞳が動く。

「…全く、しょうがないなぁ」

どっちが仕方ないんだか、というはたさこの呟きを無視して、かわぞえさんは俺の手元から鞠を奪い去った。俺も、はたさこも慌ててそれを追いかける。


一連の流れを見ていた"メイド"とかいう婆さんが、酷く驚いた顔をしていた。


*・*・*・*

前後の話は、どこかの本で読んだものだから、覚えてないや。気になったら調べてみてね。

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空屋(プロフ) - 新作待ってましたあああああぁ!!童話だああぁ!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛月美鈴 | 作者ホームページ:Nothing  
作成日時:2018年8月23日 17時

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