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どこかの手記 雪の女王 うばまろ ページ13

○×△□
*・*・*・*・*

・・ ○月○日
幼馴染のうばまろがどこかへ行ってしまった。おばさんの話では、遠い雪国に行ってしまったと言っていた。
そういえば昨日から様子がおかしかった気がする。
まずは明日、あの雪国に行ってみよう。

○月×日
葦の小舟で川を下っていると、おばあさんと出会った。おばあさんには家族がいなくて、寂しくしているらしい。可哀そうだと思ったので、少しの間ここでお世話になることにした。
おばあさんはとても大きなお庭を見せてくれた。色とりどりのお花があるけど、何かが足りない。何か、忘れてる気がする。何かを、何かを…

○月△日
そうだ、足りないのはスターチスだ!スターチスと言えば、家にもあったではないか。まろと、色違いねって笑ってた。それに、私は何でここで足止めを喰らっていたのだろう、まだまろに会えてないじゃない!
すぐに捜しに行かなきゃ、って思ってお花にまろがどこにいるか聞いてみたけど、それっぽいのは何一つ無かった。おばあさんには悪いけど、これでさようならかもしれない。

○月□日
烏さんに聞いてみたら、それっぽい情報が入ってきた!なんとお姫様のお城にいるのだとか。どんな人にも決して物怖じしない人をお婿さんにする、と言っているお姫様のお婿さんになりにいくという少年がまろに似ていた、ということだった。
でも実際に見に行ってみたら違った。確かにあの子は金髪だったけど、目を両方出してる。目の色も緑色だし、違う。振り出しに戻ってしまった。

△月□日
あぁ、何ということだろう、私は賊に捕まってしまっていたのだ。おかげでまろの情報は手に入ったけど、日記を書く時間はなかった。断片的に覚えているものをメモしよう。明日はすぐに出発しなきゃ。
 ・まろは雪の女王と共にいた。
 ・雪の女王の城はここから北にある。


 ・ □月×日
お願い、どうか無事でいて

*・*・*・*

日記はここで途切れている。俺はもう一つの物語から結末を探るべく、別の部屋へと移動した。

どこかの手記 雪の女王 うばまろ 続き→←今度はお前の番だ 舌切り雀 ひとらんらん 続き ×



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空屋(プロフ) - 新作待ってましたあああああぁ!!童話だああぁ!! (2018年8月26日 11時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛月美鈴 | 作者ホームページ:Nothing  
作成日時:2018年8月23日 17時

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