。 ページ4
・
出席番号順で行われていった50m走は、脚にエンジンのようなものがついている少年の走り方を参考にし、５秒12。
第二種目の握力は、順番が関係なかったため、手がいっぱいある少年になりきり、120.0kg。
第三種目、立ち幅跳びは、爆豪少年をまねようとしてみたけど、彼が自分の番号より後なので断念。結果は、個性なしの女子平均そこそこ。
第四種目は、反復横跳び。こちらもそれなりの結果にとどまった。……紫色のブドウ頭くんが得意そうだった。
第五種目ボール投げ。爆豪少年の動きを真似しようと思ったが、それよりもはるか上の記録、∞をたたき出した少女をまねてみた。その結果……705.5m。
第六種目、持久走は、エンジン少年を見習い、結構いい結果を残せた。
第七種目の上体起こし、第八種目の長座体前屈。それぞれ常人では出せない記録を叩きだせたことに満足。
個性が発現し出した時よりは明らかに個性のキャパが上がっている。
それを知れたことに嬉しく感じつつも、結果発表を待った。
「んじゃあ、パパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なんで、一括開示する」
そういうと、目の前にホログラムのようなものが投影され、そこに順位表と得点が浮き上がった。
順位は14位。この個性にしてはまあまあ、良くも悪くもない普通の結果。
「ちなみに除籍は嘘な。キミらの最大限を引き出す合理的虚偽」
「あんなの嘘に決まってますわ。ちょっと考えればわかりますわ」
『……昨年は全員、除籍』
「「「「ええええええーーーーーー！？！？！？」」」
「……チッ。
これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類があるから、戻ったら目ぇ通しとけ」
昨年の噂は真だったか。
それより、気になることがあるとすれば……。
爆豪少年の異様な緑少年へのつっかかりと、緑少年の指。
真っ黒先生は、緑少年に保健室へ行くよう促し、先に校舎へと戻っていった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
