強くて儚い魔法。

疑惑 ページ9

小学生達に連れて来られたのはポアロという喫茶店。

道中で軽い自己紹介をしたので、お互いの名前は知っている


コ｢ここだよ｣

『喫茶店ねぇ、小学生だけで来るイメージないな』

コ｢あはは、確かに｣

元｢安室の兄ちゃんが作る料理旨いんだぜ！｣

『安室の兄ちゃん？』

コ｢ここの店員さんだよ｣


何でも安室さんとやらはイケメンで性格も良く
毛利小五郎に弟子入りしている私立探偵だとか

それだけでも十分凄いのに、彼は女性客から人気があり、女子高生などのファンが殺到するみたいだ

看板娘ならぬ看板息子、いや最早アイドルだな

コナン君がドアノブに手をかけ、店に入る


安｢いらっしゃいま…せ…｣

『…え』

元｢安室の兄ちゃんまたケーキ作ってくれよー｣

安｢…ああ、ちょっと待っててくれるかい？｣

｢｢｢はーい！｣｣｣


しばらくフリーズ状態だった私は子供達の元気な声で我に返った

元太君が安室の兄ちゃんって言ってたけど…

どう見てもあれ零さんだよね？

私立探偵安室さんって零さんの事だったの？

もしかして組織でバーボンとして活動しているのと似た感じ？

ああそういう事か←自己解釈))


コ｢ねぇAさん｣

『何？』

コ｢Aさんって安室さんと知り合いなの？｣

『私と？』

コ｢だってさっき二人共お互い知ってそうな反応だったから｣


よく見てるな


『さぁ？どうだろうね』

哀｢それから髪、白くなっていた部分がなくなっているわね｣


どう思われているのか知らないが、どうやらこの二人は私に疑惑を抱いているようだ


『そんな警戒しなくてもいいのに…。

もし私が怪しい人ならさっきあんな真似しなかったよ』

コ｢…じゃあもう一つ聞いていい？

さっきまであった腕のマーク、今は消えてるけどあれは何なの？｣


これは流石に答えられないな

すっとぼけるしかないか


『そんなの付いてたの？』


江戸川コナン君に灰原哀ちゃん

この二人は本当に小学生なのか？

鋭い観察力に視線…侮れない

なんにせよ、要注意人物ってところか


元｢コナーン！ケーキできたぞー｣

光｢灰原さんとAさんも早く来て下さい！｣

コ｢あぁ今行くー！｣

哀｢…まぁまた今度聞かせてもらうわ

貴方の身に起きた不可解な事｣

『覚えてたらね』


勿論話す気なんてないけど

だって魔法なんていくら小学生でも信じないだろうし、

そもそもこの事についてあまり知りすぎない方がいいのだ

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漆がそう言ってたから

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