強くて儚い魔法。

最期 ページ47

ごめんねコナン君、零さん、皆

やっぱりこういう時に運命を変えなきゃ。

望む運命が大きければ、その分私の命が削られる衝撃も大きい

でもそれでいい

約束破っちゃうけど、もうこれ以上大事な人を失いたくない

特に今回なんて見殺しにしたも同然だ

朝霧さん、もう泣かないで

奴村さんは生き返る…

責任取って奇跡を起こすから…！


清｢(！まさか…！)駄目Aちゃん！！｣

あ｢！？何、どうしたの？｣

清｢Aちゃんは…自分の命を犠牲にして奴村さんを生き返らせるつもりなんだよ｣

あ｢え…！？｣


･


『勝てない、か

それはどうだろうね？漆』

漆｢ん〜？どういう意味だいAたん｣

『奇跡のショーを始めるから、

その目でよーく見ときなさい』


ありがとう零さん、

零さんが私を支えてくれたから今の私がいる

一緒にいれなくてごめんね、でもずっと見守ってるから

さよなら…

そして……









『大好きだよ、零さん』


インカム越しで零さんとコナン君の声が聞こえてくる


降｢A！！｣

コ｢Aさん！駄目だ！｣


声が焦りに満ちているが、最後に二人の声を訊けてふっと頬が緩んだ


『奴村露乃は生き返る

例え私の魔法が足らなくても、絶対に』

漆｢！？へぇ……勿体無い事するね

いいの？それで自分が死んじゃっても｣

『いい、これは私の意思だか……ら……』


早速視界がぼやけてきた

頭もクラクラする

ただクラクラするだけじゃない、まるで脳が死んでしまったみたいで、頭が真っ白になった


奴｢ん……

…っ！？竜宮っ！！｣

『良かった……

奴村、さん……今度は死んじゃ駄目だよ……

二度は、ない…から……』


防御の壁が消えて皆が駆け寄ってくるが、

私はそこで意識を手放し、地面に倒れ込んだ


･

･

･


｢おめでとう、竜宮A

君は新しいサイト管理人に選ばれた｣

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