強くて儚い魔法。

悲劇 ページ39

海で遊んだ後、またもや組織に呼び出された私は仕方なくそこで別れた

何か最近組織からの呼び出し多い気がするんだけど(憤怒)

か弱い14歳に裏切り者の抹殺しろとか言う組織だから仕方ないか←

今回は単なるハッキングだったけど

…今ハッキングもおかしいだろって思った人いるでしょ

間違いないわほんと


『はい、これでいいでしょ

あとどうするかは貴方がやってよ』

ジ｢ふん、言われなくても分かっている｣


相変わらず感じ悪い人だな…


『じゃあ私帰るから』


そう言い捨てて自宅へと歩を進める

その道中で突然、脳内で水蓮寺さんの声がした


ーAちゃん、聞こえる！？ー


彼の声は少し焦っているようにも聞こえた

今テレパシーを使ってるという事は何かあったのか？


ー聞こえる、何かあったの？ー

ー今大変な事になってるんだ

彩ちゃんのお兄さんが、にじみんのステッキを悪用して…

私も皆も動けない状態なんだー


何故朝霧さんのお兄さんが穴沢さんのステッキを？

ってちょっと待って

穴沢さんのステッキって確かパンツステッキ…


ーそれじゃあその…履いてるの？ー

ーそういう事になるー


何だか急に気分が悪くなってきた…←

でも今はそれどころじゃない

どうなってるのかは知らないが、皆何らかの状態で動けないんだ

今動ける魔法少女は私だけ…


ーとにかくすぐ向かう

もう少しだけ待ってて！ー

ーお願いね！ー


そこで水蓮寺さんのテレパシーは途切れた

早くしないと…


『これは…』


皆がいる燐賀さんの家に着くと、ボディーガードの人が全員倒れていた

これも朝霧さんのお兄さんがやったのだろうか

私は万が一の為に拳銃を持ってきた

最悪の場合はこれを使う


虹｢うおおおおおおお！！｣

『！？穴沢さん？』


部屋の中から穴沢さんの雄叫びが聞こえた

部屋を開けて目に飛び込んできた光景は

血を流して倒れている穴沢さんと、

大量出血をしている首を抑えているお兄さんらしき人だった

あれ、あの人確かあの時の高校生…

彼が朝霧さんのお兄さんだったのか

彼は私を見ると一瞬驚いたような顔をしたが

何やらニヤつきながらこちらに向かってきた

あの時とはまるで別人のような顔で

穴沢さんがあんな目に合っている今、

私の機嫌は今までにない位最悪だ


『ここから消えて、今すぐ』


私がそう言うと何処から誰が投げたのか

煙幕が投げられ、視界が真っ白になった

そして煙が晴れるとお兄さんの姿はなくなっていた

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