優しさ故に守らせて ページ14
『げっ…』
帰ると家の前に白のRXー7が停まっているのが見えた
まさか待ち伏せてるとは…
まぁ確かに夜中に出掛けてるなんて普通おかしいし、
もしかしたら私に用があって来ているかもしれない
説教タイムが始まるのが目に見えていたが
帰らないわけにもいかないので諦めて歩き出す
『…?いない…』
車の中を覗いてみたが、零さんの姿はなかった
辺りを見回しても人影はない
私は不審に思いながらも家の中へ入った
降「随分遅い帰りだったなA、
何処ほっつき歩いてたんだ?」
『うぇっ!?れれ零さん!?』
何で家の中にいんの!?
『どうやって入ったの?』
降「ヒロの鍵を使わせてもらった」
『な、なるほど…』
どうやらお兄ちゃんの鍵を使って入ったみたいだ。
でも何で零さんがお兄ちゃんの鍵持ってるんだろ…
降「トラックに突っ込んで行った上に夜中まで外出とは……
おちゃめにも限度があるんじゃないか?」
『えっと……トラックの件は確かにおちゃめだったけど
帰りが遅いのはジンに駆り出されてたからで…』
降「何をさせられたんだ?」
『え〜……言わなきゃいけな…言います』←
大人しく吐け、と零さんの表情が物語ってたので素直に話す事にした
『裏切り者の抹殺をしろって言われたの』
降「…殺したのか?」
『…分からない』
降「分からない?」
『勿論私だって人殺しは嫌。
かと言って命令を無視して殺されるのも御免だから…
だから撃っても百パーセント死なない所を狙ったの』
なんだか苦しい言い訳だな、と心の中で苦笑する
本当は魔法を使ったから生きてるけど
撃った位置は心臓だ
あの男性なら今頃病院で治療受けてるんじゃないかな
降「A…」
『…やっぱり拒絶する?人を撃った私を』
零さんは正義感が強いからもう汚れてしまった私なんて見てくれないかもしれない
そう思ってたけど…
『!』
フワッと身体が包まれ、零さんの大きな手で頭を撫でられる
降「俺がお前を拒絶すると思うか?
理由はどうであれ、俺は絶対お前を見捨てないよ」
『…良かった、ありがとう』
そしてごめんなさい
貴方は優しいから…その優しさに甘えて
私はこの手を汚してでも…
たとえ世界が滅ぶ運命になってでも、
貴方を守らせてもらう
今の私にとって零さんは、
唯一大切だと思ってる存在だから。
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風蘭doll(プロフ) - 加奈さん» ありがとうございます!ちゃんと良い話になってて良かったです(´;ω;`) (2022年3月26日 23時) (レス) id: 808d0b023c (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - うぅう…良い話じゃないですかぁあー!!!作者様は神様です…うぅ!! (2022年3月26日 21時) (レス) @page50 id: ad050b8a40 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - ユリカさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!そうなんです、東方好きなのでレミリアの能力を参考にしました (2019年10月27日 22時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 面白かったです。いやぁまさかこんな展開になるとは、アニメ版を忠実に再現していて、ちょっとオリジナルも入ってるけど、面白くてコナン要素も入ってるもんなぁ魔法少女サイト好きだから嬉しいです!楽しませてくれてありがとうございました! (2019年10月27日 14時) (レス) id: 9cb775ccf9 (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 東方のレミリアの能力かぁ、良いなぁ (2019年10月27日 12時) (レス) id: 9cb775ccf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2018年9月30日 16時