1話・6 ページ7
「いくよ、ひみつちゃん」
私たちは横に並んで立ち、右手を前にかざす。『大魔法学校』から配布される『魔法の杖』が現れ、握られる。それと同時に、彼女の服が、私と同じ『女子中等部』の制服に変わる。
「・・・・ええ」
そして私たちは、ゆっくりと詠唱する。
「フルール・デ・トラウム！」
私たちの杖を交差させる。続けて唱える。
「運命の魔法よ、今！」
杖をビッ！とサダンに向けると、虹色の光が杖の先から照射される。
「なっ・・・・やめろ！」
サダンは必死にもがくが、光に包まれて、彼のアジトへと強制送還されていった。
＿＿・・・・。
「はぁ・・・・これで一安心ね・・・・」
私はホッとため息をつく。その傍らで、彼女は近くのベンチに走っていき、
「あっ、元の服、あった！」
と嬉しそうだ。お気に入りの服なのだろう。
＿＿でも、まさかこの子が適合者だなんて・・・・
てっきり私と似たような性格の子が来るのかと思っていた。
兎も角、思いの外、早く見つかってよかった。では、彼女を早く魔法界に連れて行かないと・・・・
「・・・・ねぇ、あなたに魔法界に来てほしいのだけど」
「うーん・・・・行きたいけど、家族が何て言うかなぁ・・・・」
「！ それなら・・・・」
私は、校長先生にもらった時を止める装置を取り出し、時間停止可能最大時間の72時間に設定する。
「これで、こちらの時を止められるから、親に断りを入れる必要なしよ！」
「おぉっ！魔法のグッズ、すごーい！」
私の発明品でもないのに、ちょっと照れながら時間を止める。
校長先生には、グッズをまだ色々貰っている。早速、次を取り出す。
小瓶の中にあるこれらの錠剤は、飲むと羽が生えて、世界間を行き来できる薬だ。さっきは魔晶石の力でワープしたので、未使用品だ。
「取り敢えず、これ飲んで」
「・・・・毒じゃない？」
「何でそうなるのよ」
あんなことを言いながら、彼女は躊躇無く薬を飲む。ティ○カー・ベルのような、綺麗な羽が生えた。
「さぁ、行くわよ、詩音」
「あ、初めて名前呼んでくれた？」
「・・・・そうよ！兎に角行くわよ！」
あくまで認める。「違う」とか言ったらツンデレ確定だし。
「はーい！」
彼女＿＿詩音は、これから地獄絵図を見ることになる。
あれには正直、私も滅入るくらいだし、詩音の心のケアも考えないといけない。
そう思いながら、私たちは魔法界を目指した。
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Olivia＜オリビア＞ - リルさん» 重ねてコメントでーす！ 広村伊智子だったり、みゆきだったりするOliviaです！ うぁぁ(感泣)、私(片方は私たち)の作品を見てくださり、ありがとうございます！ これからもよろしくお願いしまーす！ (2019年1月15日 21時) (
レス) id: c51ee3eadd (このIDを非表示/違反報告)
Olivia＜オリビア＞ - リルさん» ありがとうございまーす！やった！初感想だ！めっっっちゃうれしいです！これからも是非是非読んでくださいねー！ (2019年1月11日 21時) (レス) id: c51ee3eadd (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - リルさん» ありがとうございます！まだ書き始めたばかりなのにそんなことを言っていただけてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: 860d897ebb (このIDを非表示/違反報告)
リル(プロフ) - はじめまして！この作品凄く好きです！最初のプロローグの描写が私好みだったんでチェックしてたんですけど、第1話で夢主ちゃんでの性格が大好きになっちゃいました〜。応援してます！ (2019年1月10日 23時) (レス) id: 2e93d67cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショコラ＆Olivia x他1人 | 作成日時：2018年12月27日 7時
