19話 葵side ページ30
｢はあ…あとは戻るだけか｣
｢俺はてっきり、お前は楽しんでここまでこれると思ったんだが……記憶というものは不可解だな｣
すいません。だって怖いもん。
｢たまったものじゃない。何で好んでこういうことをするんだろう｣
｢楽しませるためだと鯰尾から聞いたぞ｣
そっか…楽しまないと申し訳ないな。
──いつまで、僕はにっかり青江のままなんだろう。死ぬまで？けどそれだと、いつまでもみんなが知ってるにっかり青江は帰ってこない。
いつまでも、にっかり青江を演じることはできない。衣装と台本が用意されていない役を演じるようなものだ。
いつか言わなければいけない。そして元通りにしないと。
｢──お前も大変だったな、小僧。さぞいそがしかっただろう、青江のふりをするのは｣
─え。
｢!!｣
ほんのわずかな間だった。
三日月の言葉に振り返って、いきなり斬られるまで。
｢っ!｣
｢……まだ体が知っていたか｣
なにかが飛んでくるような気がして出した右腕に、自力でつけられるような刀傷が刻まれた。
そして小さな血飛沫と、綺麗な刀──。
『にっかり青江』を見たときよりも大きく湧き出た不思議な感覚が思考回路を遮断する。
｢なに、お前が刀剣男士としての記憶をどこまで忘れたのかを確認してみたかっただけだ｣
刀身を振って血を落としてから鞘に納めた。
｢やはり体が覚えているようだな。しかし本体を顕現された体の方に移すことは覚えていない。刀で身を守らずして刀剣男士と名乗れるか｣
傷から垂れたお馴染みの液体は、一筋流れて青いジャージに染み込んだ。
最初見たときは、とても美しく見えた三日月の瞳が、とてつもなく冷たいものにしか見えなくなって、この瞬間からしばらく思い出したくもないものが、脳裏をよぎった。
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いろは(プロフ) - 湖@清光可愛い！！！さん» コメントありがとうございます!テストすっげー嫌です;;スマホの生死がかかってるので←、頑張ります!ホントにこれ以上成績下がるとやヴぁいです。青江に応援されてることだし、お互いに頑張りましょう！ (2017年11月12日 16時) (
レス) id: 003408b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い！！！ - 私もテストが！テスト嫌ですよね………。期末と中間何て！って思いませんか？あの((青江「もうその話良いからね？頑張ってね？あ、更新の事だよ？応援してるよ。ふふっ」ありがと！青江！更新頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月11日 20時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - りんれんさん» コメントありがとうございます！｢楽しみ｣ってコメントを貰えると、頑張れます。次から『七文字いろは』のアカウントでこれの続きを投稿したいなと思っています。11月4日以降に、もし続きを読んでくださるなら探してみて下さいね！ (2017年11月1日 6時) (レス) id: 003408b9e2 (このIDを非表示/違反報告)
りんれん(プロフ) - とっても、とっても面白いです！(≧∇≦)続き楽しみ (2017年10月25日 20時) (レス) id: 410be00c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2017年8月19日 2時
