やるしかない ページ7
「なあなあ！ えーっと……」
『甘降』
「甘降！ お前ホントに男なのか！？」
『……うん』
金髪に黒メッシュの男子＿＿＿上鳴電気に話しかけられた。
上鳴は、Aが好きでその格好をしていると思っている。だが実際は、Aは自分の女子っぽさを気にしていた。
「や〜知らなかったら口説いてたわ。そこらの女子より可愛いな」
『…そう』
「なんで女装してるんだ？ やっぱ趣味とか？」
『そんなところ』
適当にあしらいつつ、グラウンドへ向かった。
こういうのには慣れている。"趣味"は便利な嘘だ。
「Aちゃん」
『あ、梅雨ちゃん』
「男の子だったのね。気が付かなかったわ」
『うん。ごめんね、言おうと思ったんだけど』
蛙吹は「気にしないで」と言って微笑む。優しい子で良かった、とAは安堵した。
そのまま、全員が揃うまで蛙吹と少し駄弁った。その時にまた、自分の女装は趣味だと説明した。
「「「個性把握……テストォ！？！？」」」
＿＿＿＿入学式もガイダンスも飛ばして、今から行われるのはいわゆる"体力テスト"。
それも、中学の頃からやってきた"個性禁止"のものではなく、"個性"を活かしてのものだ。
(あれ……これまずいんじゃ……)
爆豪のソフトボール投げを見ながら、Aはじわりと焦る。
さらには、最下位の除籍処分宣告。さーっと青ざめていく、Aと……もう一人。緑谷出久だ。
体力テストには全く自信が無い。運動がめちゃくちゃに苦手というわけではないが、ここは雄英。最下位になる可能性はかなり高い。
(う…頑張るしかない……けど……)
轟を見れば、涼し気な顔で。きっと余裕なんだろうなと羨ましくなった。
Aの個性は、"キャンディー"。
自分を飴にしたり、液体を飴にすることが出来る。
体力テストにはこれっぽっちも向いていない。
(入学初日から除籍とか……絶対怒られる……)
怒っている時の義父を思い出し、なんとかクリアしなきゃと身震いした。
続く (更新停止中)
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今日のキャンディー
りんご味
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我は竹の子(プロフ) - 最高っす！主人公が幸せになってくれればいいんすけどねぇ、、、、 (2019年10月5日 12時) (
レス) id: 10e4225bcf (このIDを非表示/違反報告)
｡ゆりゅぃ｡(プロフ) - 初コメ失礼します。面白いです！続き待ってます^^* (2019年7月21日 18時) (レス) id: eee496b48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年7月9日 23時
