Twenty-five ページ26
「あ」
「あ？」
翌日、Aと爆豪の登校するために部屋から出るタイミングが被り、Aは笑顔で、爆豪はなんとも微妙な顔をしていた。
「おはよ、爆豪」
「……ケッ」
昨日と変わらず女の姿のAを一瞥し、爆豪はエレベーターの方へと歩き出す。Aはそれを追いかけ、一緒にエレベーターに乗った。
「この姿、そんなに嫌？」
「ア"？ 男がそんなナリしてりゃ引くだろ」
「女だよ？」
「元は野郎だろうが！！」
そうだね、とAが笑う。完全にからかっている。
切島や上鳴にからかわれたらブチ切れる爆豪だが、A相手にキレても上手く言い負かされるのは何となくわかっていたので怒号は飛ばさなかった。
エレベーターが1階に着き、2人で降りる。
「やっと一緒に訓練出来るね。今日、確か演習あったし」
「……お前演習ン時もそれなんか」
「ん？ ああ、うん。学校ではずっとこれだよ」
「もしかして、女相手じゃ手加減しちゃう？」と聞くAに、爆豪は「ンなわけあるか」と返す。
そして「今日はぜってえ勝つ」と宣言し、スタスタ歩いていってしまう爆豪をAは嬉しそうな顔で追いかけた。
何としてでも自分に勝とうとしてくれる人間が、純粋に嬉しかったのだ。
(あれ……爆豪、速い)
追いかけていて、気付く。歩いていたら爆豪に追いつけず、Aが小走りになる。
女になったせいで歩幅が狭まったのかな、とAは初めて今の自分に不便さを感じた。
「おせェな」
足音が歩きから走りに変わったのに気付いた爆豪が立ち止まって振り返る。
(あ、待ってくれるんだ)
置いて行かれるものだと思っていたAが意外そうな顔をし、それに気付いた爆豪が「テメェ一人にしたらまた変なの来るかもしんねえだろが」と不本意そうに言う。
「オラ行くぞ
「！」
呼び方変わった、とAが爆豪を見上げるも爆豪はスルーし、前を向いて歩き出した。
さっきより、少し遅くなった速度で。
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Re:(プロフ) - 小哥さん» コメントありがとうございます！ そうです！！どうしてその名を選んだのかは本編でいつか明かされたり…。自分のイメージを上手く伝えられているようで安心しております！更新頑張ります、ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - 狐猫音。さん» コメントありがとうございます！ 楽しんで頂けているようで嬉しい限りです…！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
小哥 - 初めまして！タナトスって死の神様ですよね?主人公君を想像してアルビノ?のタナを肩に乗せた姿を想像したら美しいですよね〜更新頑張って下さい!! (2019年6月3日 14時) (レス) id: 559080d220 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年6月3日 13時) (レス) id: 9489b2e2a3 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - のりたまさん» コメントありがとうございます！ 好いてもらえて嬉しいです！ 私もちゅきです！！ (2019年6月3日 0時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年6月1日 18時
