Eleven ページ12
ここまで追い込まれたのは久々で、「日本怖いなぁ」とAは苦笑いした。
ヒーローは諦めない。
雄英高校の「
工場と工場の隙間に身を隠して苦しそうに数度咳き込むA。さて、どうしたものか、と考える。
光輪は今にも消えそうだ。さっき咳き込んだのは、緑谷を油断させるためでもあったが、実際本当にしんどかったのだ。
ちなみに、自分で自分を回復させることは出来ない。小さな怪我であれば可能だが、これくらい消耗しきった体力を戻すことは不可能だ。
"神様"といえど、疲れには弱い。長年豪邸に閉じこめられていたから、尚更。
それなりの身体機能はあれど、体力は乏しい方だった。それこそ、ちゃんとした機関でちゃんとした教育・訓練を受けて育っていたら、Aには抜け目など一つも無かっただろう。
まだ脱落は1名。鬼役の他3人も待機していたが、口田を残して峰田と八百万は動き出していた。
Aがダメになったら、八百万が催眠ガスを辺りに広め、ガスマスクを付けた峰田が一気に捕まえに行く。それが鬼側の作戦だった。
Aは首にかけていたガスマスクを着けながら、自分に出来ることを考えた。
光輪は消えると明日まで戻らない。薄まった場合も、明日まで濃くなることは無い。つまり休んでいたって仕方が無いのだ。
(あ、そうだ______)
「______"消えて"」
パッと、グラウンドγの建物が"全て"消え、更地になった。
そして、八百万や峰田に、誰がどこにいるのか一目瞭然となる。生体に関さなければ、これくらい今の状態でも容易に出来るのだ、"神様"は。
唐突に建物を消された逃げる側が驚いたり体勢を崩したりする中、無慈悲にガスと峰田が迫っていく。
_______パキパキパキッ！
「ナイス轟！！」
轟が大氷壁でガスや鬼から逃げる側を遮断した。
「探す手間省けたわ！！金髪！！」
「うわっ、爆豪」
Aの少し呑気な声。どこか楽しそうに、口元が緩んでいた。
ブォッと風が吹き、爆豪が横に吹き飛ぶ。そしてそのまま、ガスの方へと風に連れ去られる。爆破で抵抗するも、風が強すぎて止められない。
「なっ、竜巻……！？」
切島の驚いた声。そう、Aは竜巻を起こしたのだ。
催眠ガスを乗せて氷壁を越え、逃げる者を巻き込む竜巻。次々と眠らされ、残るは_____
「あれ？ 緑谷どこ______」
「ターーーーイム！！アップ！！！！！」
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Re:(プロフ) - 小哥さん» コメントありがとうございます！ そうです！！どうしてその名を選んだのかは本編でいつか明かされたり…。自分のイメージを上手く伝えられているようで安心しております！更新頑張ります、ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - 狐猫音。さん» コメントありがとうございます！ 楽しんで頂けているようで嬉しい限りです…！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
小哥 - 初めまして！タナトスって死の神様ですよね?主人公君を想像してアルビノ?のタナを肩に乗せた姿を想像したら美しいですよね〜更新頑張って下さい!! (2019年6月3日 14時) (レス) id: 559080d220 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年6月3日 13時) (レス) id: 9489b2e2a3 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - のりたまさん» コメントありがとうございます！ 好いてもらえて嬉しいです！ 私もちゅきです！！ (2019年6月3日 0時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年6月1日 18時
