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コツ、コツ、と小気味よく鳴る靴音と、ひらりと翻されるコート。
彼が歩いた道を追うように飛び、彼の肩に飛び乗ったのは純白のカラス。その羽に窓越しに日が当たり、幻想的なほど綺麗に照らし出された。
慣れた様子でその顎を撫でる彼は、「
少年_____神様は、イギリス・ロンドンにそびえ建つ、1人と1匹には大きすぎる豪邸で暮らしていた。
召使いやSPはいるものの、家族や友達などはいない。居るのはこの相棒1匹だけ。神様は自分の親の顔すら知らない。
学校にも行けず、週に一度、家庭教師とのマンツーマン授業を受けるだけだった。
______神様に勉強なんて必要ない。
昔、国の偉い人にそう言われた記憶があった。全智全能の神様に、学ぶべきことなど無い。既に知っているのだから。
彼がここで暮らしている理由は、"神様"だったからだ。彼の"個性"は、その気になれば世界征服だって夢じゃない。
願えば叶う。実現出来ないことなんて無い。それが彼の"個性"_____"神様"だ。
それを恐れた政府が、幼少期から彼を保護____管理し、間違っても"そういう思想"に至らないよう育て上げた。そのための設備が、この豪邸だった。
「……
小さく、ほんの少しだけ懐かしむような声で神様が呟いた。問われた相棒は、神様の頬に頭を擦り寄せた。
相棒____タナトスは、ここに住み始めてまだ間もない頃に神様が"個性"で助けた。そして偉い人に頼み込んで、飼うことを許可してもらったのだ。
真っ白な羽に真紅の瞳。その容姿の神々しさは、神様にとても似合っていて、召使い達からは好評を得ていた。
「
この"監獄"とも、やっとお別れだ。
１ヶ月前、雄英高校への入学が決まった。
偉い人に「ヒーローにならないか」と言われた彼は、二つ返事でOKした。でも条件として、日本を選んだのだ。イギリスへの小さな反抗心だ。
当然イギリスは我が国で活躍して貰いたかったために、しばらく論争になった。
神様は、「ダメだと言うなら僕はヒーローにならない、この国で敵になる」と脅しをかけた。
丁度雄英高校が寮制になったこともあり、国は日本と交渉した上で渋々条件を飲んだ。
神様が個性を使わず、初めて叶えた願いだった。
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Re:(プロフ) - 小哥さん» コメントありがとうございます！ そうです！！どうしてその名を選んだのかは本編でいつか明かされたり…。自分のイメージを上手く伝えられているようで安心しております！更新頑張ります、ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (
レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - 狐猫音。さん» コメントありがとうございます！ 楽しんで頂けているようで嬉しい限りです…！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2019年6月3日 16時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
小哥 - 初めまして！タナトスって死の神様ですよね?主人公君を想像してアルビノ?のタナを肩に乗せた姿を想像したら美しいですよね〜更新頑張って下さい!! (2019年6月3日 14時) (レス) id: 559080d220 (このIDを非表示/違反報告)
狐猫音。(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年6月3日 13時) (レス) id: 9489b2e2a3 (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - のりたまさん» コメントありがとうございます！ 好いてもらえて嬉しいです！ 私もちゅきです！！ (2019年6月3日 0時) (レス) id: 9081ea5a92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年6月1日 18時
