かまってちょーだい!!〈６〉 ページ7
＊
「「あ、オムライスだ〜!!」」
ボクたちはオムライスを見つけてパタパタと机に近寄った。
食べることが大好きな天月くんはすぐにでも食べちゃいそうなぐらい目をキラキラと輝かせてる。
「天月くん！ レンジでチーンして、手を洗って食べよっ！」
「うん！ お腹空いたぁ」
ボクたちは手を洗って、１個ずつオムライスを持ってレンジのところに行く。
１個しか入らないから、どうしようか迷ったけど天月くんが笑顔で｢先にいいよ｣って譲ってくれたから、ボクが先にレンジでチーンしたよ。
天月くんもレンジでチーンし終わって、慎重に机に運んで、一緒にいただきますをした。
ホクホクで美味しくて、やけどしそうだなあ……。
天月くんも食べるのを苦戦してるっぽい。
「あふふん、あふいへ(まふくん、あついね)」
「天月くん、ちゃんと食べてから話しなよ」
天月くんがまだちゃんと食べてなくて、お口の中にオムライスがまだ残ってるのに、喋りだしたの。
なんか知らないけれど、嬉しそうに喋りだした天月くんにボクは真顔で返事しちゃった。
｢ふぁーい(はーい)｣って天月くんは言ってるけど、まだオムライス、お口の中に残ってるよね？
そういうところ天月くんらしいからボク許しちゃうけどね！
「「ごちそーさまでした!!」」
食べ終わったボクたちは一緒に手を合わせて、朝みたいにごちそうさまをしたよ。
天月くんのお口の周りがケチャップまみれになってるな。
ボクもなってるかな〜？
そう思って机の奥にあるティッシュ箱を手に入れるため、一生懸命腕を伸ばしてティッシュを2枚ぐらい取って、1枚天月くんに渡したよ。
最初、天月くんは｢ん？｣みたいなお顔してたけど、ボクがお口を拭いたら、天月くんも気づいたみたいで、お口をガシガシ拭き始めたんだ。
「お皿ね『このままにしておいていいよ』ってAちゃんが言ってたよ」
「え、そうなの？ わかった〜」
お片付けしようと動き始めた天月くんにボクは呼び止める。
呼び止められた天月くんは疑問を浮かべていたけれど、ボクがそう言ったら笑顔で頷いてくれたよ。
☆。.:＊・゜
明けましておめでとうございます！
今年も私と作品たちをよろしくお願いします！
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