かまってちょーだい!!〈10〉 ページ11
「まふくん!? どうしたの?!」
「まふくん……?」
突然泣き出したボクをAちゃんは直ぐに気づいてくれて目を大きくさせてボクの方に来てくれる。
天月くんも「どうしたの?」って言いそうな顔をして首をかしげながらボクを見つめた。
「うぅ、なんもないの……」
「何もないわけないじゃん」
Aちゃんはボクの頭を撫でながら、ボクの目からボロボロと溢れ出てくる涙をティッシュで拭いてくれる。
天月くんもトコトコとボクのところに来てAちゃんと一緒に撫でてくれた。
Aちゃんも天月くんも優しいなあ……。
「何で泣いちゃったか、言える?」
Aちゃんは優しい声でそう言うの。
でもボクは「寂しい」って恥ずかしくて言えない。
素直な天月くんなら「寂しい」ってポンって言えるんだろうな〜羨ましいな。
ずっと黙り込んでグズグズ泣いてるボクをAちゃんは困ったような顔をしてボクの涙袋のあたりをスってなぞった。
「あ、まふくん寂しかったんでしょ?」
天月くんがボクの顔をのぞき込んで、あざとい笑顔をしてそう言ったの。
正解だよ天月くん……。
「そうなの? まふくん。寂しい思いをさせちゃってごめんね」
「うん、ボクも泣いちゃってごめんね」
Aちゃんはボクを軽く抱きしめたんだ。
ボクはAちゃんに謝ったら、天月くんが「あ〜! オレも〜!!」ってボクとAちゃんのあいだあたりに割り込んできそうな勢いで飛びついてきたの。
こういう感じ好きだなあ……!
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