かまってちょーだい!!〈1〉 ページ2
「ねえ、天月くん……」
「んー?」
ボクは大きいまふてるのぬいぐるみを抱えながらボソボソと隣にいる天月くんの名前を呼んだ。
天月くんもまた大きい正宗のぬいぐるみにうなだれた形で気だるげに、また少し目に涙を浮かべて返事をする。
どうも天月くんも考えてることは同じみたい。
「Aちゃんが帰ってこないんだけど〜!! ねぇなんで!? なんでなの!?」
泣きそうな天月くんを見て、ボクも泣きそうになって叫ぶ。
時計の数字はお昼ごはんの時間を示していた。
「うう、そんなことオレに聞かれても〜! 分かんないし〜!!」
天月くんは大きい正宗のぬいぐるみをより強く抱きしめて足をバタバタさせた。
天月くんの目からブワッと涙が溢れる。
「天月くん! 泣かないで!!」
「そう言ってるまふくんも泣いてるじゃん!」
「そんなこと言われても……!」
「「うわーん!!」」
天月くんに慰めようと思って、言葉を発したボクも顔がだんだん熱を帯びきて、目のまわりを赤くさせてる天月くんに指摘されたの。
顔が熱を帯びてきていることにボク自身も自覚していたんだ。
だから、天月くんにまともに言い返せない。
ボクはそんなボクになぜか情けなく感じて、グスグスと泣いては小さな手で涙を一生懸命拭っている天月くんにつられて、2人揃って大泣きしたの。
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