【ONEPIECE】続！革命軍の"元"呪いの人形使いは参謀総長に愛を叫ぶ

76.…汚い… ページ30

火はグレイターミナルを焼き付くし、朝になった。

「今日は式典だから洋服を新調したの」
「まぁ素敵！」

もうみんな、昨日のことは忘れてしまっているようだ。

「…違うか」

そもそも、眼中にもなかったのか。

はやく、ここを出たい。

バルディゴに帰りたい。

そんな思いで港へ出た。

「おいおい誰か船をだしてるぞ！？」

船…？

「コラ戻れ〜〜〜〜！！式典の邪魔になるぞ〜！！」

式典？なに？

「漁船か！？子供が乗ってるぞ！！」
「……！！子供ォ〜〜！？一体どこのウチの子だァ！！？」

子供…っ！あの旗…！！！

「ねぇ！式典の邪魔をしたらあの子どうなるの！？」
「あ？なんだ無礼な…しかし、着てるものがなかなか高価だな…どこのウチの子だ？礼儀作法を習ってないのか」
「礼儀作法なんて、あなたに使う必要ないわ！！教えて！あの子はどうなるの！？」

ガンッ

「っ！！！」

右頬に鋭い痛み。

なんだこの人、一丁前に怒りなんて感情をもってる。

「あいつは世界政府の艦に潰される！お前もな！この身の程知らずが！！！」

倒れたのがいけなかったのか、気が済むまで蹴られ、ふまれ、気がついた頃にはサボくんの乗った船が燃えていた。

「ウゥ…ゲホッ…サボくん…」

体中が痛い、でも。

「鷲、尾さん…私を、サボくんのところ、に…」
「ピィーーーっ！！！」

式典が…！

残骸をどけろ…！

天竜人の機嫌を…！

「…汚い…」

この国は…腐ってる！！！

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