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昨日と同じ電車のなるべく同じ場所に座る。
河野くん、今日もこの電車かな？
でも、昨日は白岩くんがいなかったからたまたまかもしれない。
でも、いつかは連絡先を交換できるようになりたい。
もうすぐで電車が出発するというとき、急いで電車に駆け込んできた人がいた。
身長が高くて、サラサラの髪の毛程よく着こなしている制服はとても良く似合っている。
……白岩くんだった。
白岩くんはキョロキョロと周りを見渡している。
誰か探してるのかな？
河野くん？それとも彼女さんとか？
白岩くんはこちらの方を見るとピタリと動きを止めた。
え、私の方見てる？
流石に自意識過剰か、と思って持ってきた小説に視線を落とす。
瑠姫「豆原さん、だよね。白岩瑠姫です。」
少し甘めの香りと、低めの声。
見上げると、白岩くんがいた。
A「…。」
好きな人…白岩くんが私の目の前にいる。
緊張して声が出ない。
瑠姫「昨日、純喜と友だちになった？」
A「はい。」
私がそれだけいうと、白岩くんはそっかと微笑んで私の隣に座った。
心臓がうるさい。
関わることのないはずだった白岩くんが隣に座っている。
遠くから見つめているだけだった白岩くんが真横にいる。
瑠姫「豆原さんもこの駅から電車乗ってるの？」
A「はい。そうです。」
瑠姫「俺と一緒だ。ちなみに純喜は2個先の駅が最寄りだよ。」
A「そうなんですね…。」
会話が続かない。
せっかく白岩くんと話せるチャンスなのに…。
A「……。」
瑠姫「……。」
お互い何も言わないままただ時間が過ぎていく。
ついに乗った駅から二個先の駅、河野くんの最寄りの駅まで着いた。
純喜「瑠姫ー！って、豆原さんもおるやん！」
河野くんはニコっと笑って元気におはようと言った。
瑠姫「純喜朝からうるさいって。豆原さんと最寄りが一緒だったの。ね？」
A「はい…。」
白岩くんに顔を見られて胸がドキッと高鳴る。
かっこいいな。
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作者名：Macaron.。 | 作成日時：2023年12月19日 22時
