#3-40 ページ41
第40話 秘め事
藤井side
望の秘め事にほっこりしたのも束の間。
フックは何を隠してる？
中島「俺さ……重岡のこと、悪くないなって。」
小瀧「ん？どういう意味？」
中島「……キスした。」
はぁぁぁぁぁぁ！？
藤井「お前！何してんねん！？」
カッとなってフックの胸ぐらを掴む。
中島「暴れるから鎮めるためにしただけさ。……気持ちよかった。」
重岡「………………」
呆然とする愛娘。
今は娘ちゃうけど。
中島「ただそれだけ。どうせ、俺のものにならないのなんて分かってる。」
ｺﾞｺﾞｺﾞ……
少しずつ長くなって、向こう側まであと少し。
仕方ない。次は俺やな。
藤井「望に謝らないといけないことがある。」
小瀧「なに？」
とうとう、打ち明ける時が来た。
藤井「俺、ネバーランドから出られへん。」
小瀧「え？」
藤井「俺さ、ロストボーイが放った矢がかすってもうてさ、毒で死にかけた。」
小瀧「そんなの聞いてない！」
藤井「おん。言うてない。そしたら、フックに教えてもらったんや。泉の水を飲めば回復するって。その代わり、ネバーランドからは出られないとも。」
望はついに黙ってもうた。
藤井「ホンマにごめん。でもな、ここへ来たのは智洋を助ける為やん？俺が蒔いた種やから、責任取らな。」
小瀧「うぅ………ぅ……ｸﾞｽｯ…………そのうち、呪いが全部解けて元の姿に戻れたら、僕は二人目を産みたかった。」
望の頬を伝う涙を拭ってやることしかもう出来ない。
藤井「ごめん…」
小瀧「叶わないんや……」
藤井「ごめん。」
ｺﾞｺﾞｺﾞ……
遂に崖は向こうと繋がった。
重岡「裕くん！！」
横山「エマ！」
駆け寄ると、そこには岩で出来た牢屋に閉じ込められた横山さん。
どんなに叩いても、ビクともしない。
中島「重岡も秘め事を言わなきゃダメなんじゃない？」
小瀧「しげ…さぁ。」
これから俺は、自分の子供の胸の内を初めて知ることになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るびぃ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！王子と白雪姫は離れていた期間が長い分一緒にいる時は激甘になっちゃう、そんな感じです。続きも頑張ります💪 (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 王子が意外と白雪姫に甘々でキュンとしちゃいます💕更新楽しみにしています。 (2021年10月30日 19時) (レス) @page1 id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るびぃ | 作成日時：2021年10月14日 22時
