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第33話 ピクシーダストとイカ墨
中間side
まさか………
まさか………
ピクシーダスト。
それに、地図に写し出された洞窟の名前に聞き覚えがあった。
ｶﾞｻｶﾞｻ
「…何？」
中間「やっぱり……ティンカーベル。」
俺が隔離病棟の監視を押し付けとった、
大西流星ことティンカーベルが小汚い格好で胡座をかいとった。
中間「久しぶりやな。」
大西「何の用？」
呪いで支配されとった頃とは違い、敵意丸出しの大西。
中間「智洋がピーターパンに攫われた。助ける為にピクシーダストを探しとる。」
大西「無理やね。」
中間「はぁ！？」
大西「アンタに使ったのが最後やってん。」
中間「俺に？」
大西「運命の人。それなのに逃げやがって。おかげでこっちはブルーから妖精の羽を取り上げられた。やからもう飛べへん！！！」
そんな……
ピクシーダストはもう存在せぇへんのか…？
◇
横山side
横山「くそっ。」
ピーターパンに捕らえられて、鳥籠に入れられてもうた。
下手に身動きを取ると、揺れて酔う。
ﾌﾜｯ
横山「ん？」
隙間から漂う紫色の煙。
まさか！？
横山「親父！親父、おるんか！？ルンペルシュテルツキン！ここや！助けて！！！」
ｽﾙｯ………ｼｭﾙｼｭﾙｼｭﾙ
すると、鳥籠の編み目がみるみる解けていく。
ﾄﾞｻｯ
横山「痛えっ！」
俺は真下に落とされた。
横山「なんやねん、もう！」
濱田「キミタカ…。」
やっぱり、煙は親父のものやった。
濱田「なんでここに！？」
横山「智洋を助ける為に決まっとるやろ。おとぎの森から、ピーターパンの影に掴まってここまで来た。」
濱田「ひっ！？」
横山「どうした？」
闇の魔法を手にする前みたいに怯える親父。
濱田「藁人形。捨てても捨てても俺の前に現れるんや…」
横山「じゃあ、俺にくれ。それなら、まだマシになるやろ？」
俺は藁人形を拾っては、ズボンのポケットに忍ばせた。
濱田「すまんな。ところで、ピーターパンの弱点はわかるやろ？」
横山「イカ墨やろ？それを取らな奴には勝てん。」
濱田「ロストボーイは話が早いな。」
横山「やからさ、釣竿ほしいねん。」
濱田「お易い御用や。」
ﾎﾞﾝ
親父の魔法で釣竿と仕掛けが出てきた。
海に糸を垂らすと、すぐに竿が震えた。
横山「なんか、でかくないか？」
濱田「思ってたものの倍はあるな。けどな、大きさなんてどうでもいい。」
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るびぃ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！王子と白雪姫は離れていた期間が長い分一緒にいる時は激甘になっちゃう、そんな感じです。続きも頑張ります💪 (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 王子が意外と白雪姫に甘々でキュンとしちゃいます💕更新楽しみにしています。 (2021年10月30日 19時) (レス) @page1 id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年10月14日 22時
