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#3-31 ページ32

第31話 ルール違反

中間side

中間「あぁ、しんどっ。」



ネバーランドに上陸できたみたいや。
けど、三半規管が弱い俺には、この船旅はかなりのダメージを与えた。
それだけやない。




重岡「あれ?魔法で消せるんやなかったん?」
中間「あ、まぁな。」




取り乱した重岡が俺の腕に噛み付いた跡が、
母上達を亡くした悲しみの痛みに似ている気がして、
消せない自分がおった。




西畑「あっ!お疲れ。本当に来たんやね。」




飄々と現れやがったピーターパン。




藤井「おまっっっ!智洋を返せ!」
西畑「なんで?アンタらと暮らすよりずっと幸せやで?」
小瀧「お前なぁ!!!」



スッ




重岡の前に紙切れを寄越したピーターパン。





重岡「え?」
中間「な、なんや?」
西畑「地図。アンタが何者なのかがわかれば、読めるようになるさ。まぁ、探せるもんなら、探してみな。ほな。」





颯爽と逃げやがった。





中間「……なんやこれ?何にも書いてへんやん。」






真っ白な地図を見てどう探せっちゅうねん?






重岡「俺が何者か?………重岡大毅。29歳。白雪姫と王子の子供。」





地図に向かって話し掛けるも、全く無反応。






中間「ほら、もっとあるやろ?」
重岡「えっと…智洋の母親。生まれた時の名前はエマ。呪いを解いた救世主。」





シーン





中間「なんやねん!?ウンともスンとも言わへんのかい!!」






しびれを切らして手を上げ、居場所を示す魔法の呪文を唱えた。


ところが……







西畑「ルール違反!!そんなんじゃ、子供は助からないよ。」




ピュッ
ピュッ
ピュッ




茂みに隠れていたロストボーイたちが無数の矢を放つ。






小瀧「うわっ!!!」
中島「逃げろ!」
藤井「っ………」






咄嗟のことに焦ったが、飛んできた矢を炎の魔法で燃やした。







中間「お前ら、次やったら容赦なく燃やしてやる!!」









あのガキども、完全に面白がっとる。
大人をナメやがって。



次やったら、ホンマにやるで。





やるからな!







重岡「…………」

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るびぃ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!王子と白雪姫は離れていた期間が長い分一緒にいる時は激甘になっちゃう、そんな感じです。続きも頑張ります💪 (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 王子が意外と白雪姫に甘々でキュンとしちゃいます💕更新楽しみにしています。 (2021年10月30日 19時) (レス) @page1 id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年10月14日 22時

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