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第20話 行方
西畑side
西畑「…くっさ。」
ここは港にある、古びた水産加工の工場。
「んん…………」
西畑「あ、起きた。」
「え？……どこ……？」
西畑「まだ町の中ですよ。……中間淳太さん。」
不気味な雰囲気に、咄嗟に起き上がろうとするけど…
中間「痛っ。なんやこれ？動けへん！おい、お前。これ取れへんのやけど。」
西畑「そうですね………」
中間「はぁ！？だから、取れへんねんって！」
西畑「それ、付けたの僕。」
中間「え……………」
西畑「ちなみにその拘束、魔法を封じてるんで。」
中間「嘘やん…………」
なんて顔してんねん。
そんなアホ面で見んなや。
西畑「別に僕はあんたのこと何とも思ってへんけどな。」
中間「な、何が目的や！金か！？」
西畑「今は教えへん。…あ、もしもし？もう起きたんやけど。」
電話に出たら、大倉くんやった。
中間淳太がさっそく起きたと伝えたら、
拘束に繋がれた機械のレバーを引くよう教えてくれた。
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
中間「うっっっ…………」
どうやら電流が流れたようで、中間淳太はまた眠りについた。
◇
小瀧side
小瀧「お願いします！ジュンちゃんの手掛かり、何かありませんか？」
藁にもすがる思いで頼んだのは…
濱田「手掛かりねぇ…」
闇の魔法やった。
濱田「これならあるで。」
そう差し出したのは小瓶。
濱田「淳太の涙。ここに白雪姫の涙を合わせて目薬にすれば、淳太の見ているのもが見ることが出来る。」
小瀧「わかった。」
受け取ろうと手を出すも、
するりと小瓶はすり抜けた。
濱田「おっと。タダな訳無いやろ？」
小瀧「はぁ？」
濱田「そりゃそうやろ？魔法には対価が付き物や。」
なんやねん。もう。
何でもかんでも対価って………
藤井「お前さ、望がキャンドル使わんかったら死んどったくせに、よぉ言えた口やな。」
ヌルッと現れては、正論突いてくる流星。
藤井「キャンドルで出来た貸しを返してもらわな。」
濱田「…王子の勝ちや。ほれ、使え。」
こうして手に入れたジュンちゃんの涙。
僕は力一杯、頬をつねった。
そして、零れてきた雫を小瓶に落とした。
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るびぃ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます！王子と白雪姫は離れていた期間が長い分一緒にいる時は激甘になっちゃう、そんな感じです。続きも頑張ります💪 (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 王子が意外と白雪姫に甘々でキュンとしちゃいます💕更新楽しみにしています。 (2021年10月30日 19時) (レス) @page1 id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年10月14日 22時
