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第28話 暴れ馬
中間side
うう…なんやこれ?
「必ず成功させる｡俺を信じて、マリアンヌ!」
夢の中ではボヤけて見えなかったあの人の顔が、
鮮明になっていく｡
中間「…アキト」
そうや｡
俺は、この人と結婚したかったんや｡
呪いは自分の記憶さえも消してたんか｡
丸山「貴女は王家に嫁ぐ身｡マリアンヌなんて変な偽名まで使って…駆け落ちなんて愚かな真似を!」
中間「どうして、それを!?」
丸山「ご丁寧に教えてくれたわよ？……白雪姫が｡」
◇
中間「……たとえ助けても、アイツらは白雪姫と救世主｡」
二人は俺の人生を狂わせた存在には変わりない｡
眠っとった憎しみが、再び目を覚ました｡
中間「ごめん、智洋｡約束…守れへん｡」
智洋「どゆこと?」
中間「智洋、前聞いたやん？俺はマリアンヌなんかって｡思い出したんや…俺はマリアンヌ｡ロビンフッドの恋人｡…白雪姫が俺とアキトを引き裂いたんや｡」
《回想》
ジュン「母上!許してください!もう二度とこの様なことはしませんから!」
躾やと言って、私は母上の魔法で鏡の中に閉じ込められとった｡
鏡の内側は暗く冷たい｡
マルコ「今日の王子への失礼な振る舞い、決して許しません｡」
近隣の国からいろんな縁談が来とったけど、
全く乗り気になれんから、
王子に素っ気ない態度を取ってもうた｡
また母上から罰を受ける｡
マルコ「せや｡そんなに私に認められたいのなら、今から馬を走らせなさい｡」
ジュン「…どういう事ですか?」
マルコ「行けばわかるわ｡」
鏡から出された俺は、訳も分からず馬に乗った｡
すると…
「止まって!お願い!誰か助けて!」
向こうから暴れ馬とその上で泣き喚く子供がおった｡
ジュン「アカン!振り落とされたら子供が危ない!」
私は無我夢中で暴れ馬を追いかけ、子供を救出した｡
ジュン「大丈夫?怪我ない?」
「怖かった………」
ジュン「あなた、名前は?」
「コタキ ノゾム｡みんなはうちのこと、白雪姫って呼んでんねん｡あなたは?」
ジュン「ジュン｡」
ノゾム「ジュンちゃん｡ありがとう!」
これが私と白雪姫との出会い｡
最初は姉妹のように仲が良かった｡
けどこの出会いは、私が白雪姫の父親と結婚するように仕向けた母上の工作やった｡
マルコ「ジュン、ほら見て!綺麗やろ？?」
私抜きで縁談がどんどん進んでいく｡
国王は決して悪い人では無いんやけど、
一度も好きにはなれなくて、ある日城を飛び出した｡
そしたら出会ってもうたんや、アキトに｡
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました！ (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です！巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月17日 13時
