検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:20,400 hit

#2-9 ページ10

第9話 茨の道

重岡side

「「うわぁぁぁ!!!!」」



ドサッ
ドサッ




打ち付けられた地面は硬く冷たい。



しかも…





重岡「重っ…」
小瀧「あぁ!ごめん!」





長身ののんちゃんの下敷きになって、窒素しそうになった。





小瀧「うぇぇぇ!?」
重岡「え?なに!?」
小瀧「こ…ここ、おとぎの森やん!?」
重岡「はぁ!?」






ついこの間まで、信じられなかった世界が、
今目の前に広がっとるって、どういうこっちゃねん!?




フッ




小瀧「わぁ!?さっきの火の玉!」
重岡「ぎゃっ!むり!」





咄嗟にのんちゃんの後ろに隠れとったら、
火の玉は自分らとは違うもの目掛けて進んで行った。



すると…





「謙杜!?いやぁぁぁぁ!!!!」





悲鳴が聞こえた方へ様子を見に行くと、
倒れた王子と泣き崩れる姫と兵士がおった。



道枝side

兵士の小島さんが言うには、
さっきの火の玉に襲われて亡くなった人が大勢といるらしい。





小島「逃れられた者たちが集まる集落がありますので、そちらに避難しましょう。」





目覚めて間もない私…僕はただただ、
謙杜と小島さんに着いていくことしか出来なかった。




すると…




ガタガタガタ




ドサッ
ドサッ





道枝「きゃっ。」





何かが落ちて来た音にびっくりして、
腰が抜けてもうた…





長尾「大丈夫。僕がおるから。」
小島「様子を見てみます。」





そう言って、小島さんが物音の方へ見に行った。
その瞬間やった。




フッ





あの火の玉が目の前に現れた。





長尾「わっ!出やがった!小島、駿姫を頼む!」





でも、火の玉の狙いはもう決まっていたようや。





長尾「火の玉、覚悟!…え?…え?ちょっっ…………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





バタッ





目の前で、謙杜は火の玉に魂を吸い取られてしまった。




道枝「謙杜?…ねぇ、謙杜!?いやぁぁぁぁ!!!!」

小島「謙杜王子!?王子!!!!」




一気に青白く冷たくなってしまった謙杜。
血の気が通わなくなった顔に、
謙杜がしてくれたみたいにキスをしても、
謙杜は目覚めなかった。




小島「なんてこった…掌に印を付けられとったんか…ん?他に誰かおる。」




小島さんは何やら気配を感じて立ち上がると…




小島「お主ら、何奴?」
重岡「…お、俺?」
小瀧「えっと…」




異国の者なのか、奇妙な服を着た男が二人いた。

#2-10→←#2-8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。