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第10話 新しい仕事
重岡side
はぁ…………
人生終わった。
エンジンが掛からなくなった俺の車は、廃車になってもうた。
帰られへん。戻られへん。
重岡「何やったっけ?この歌。」
智洋「重岡さん!」
いっっっちばん、会いたくなかったヤツ。
こいつが突然訪ねて来て、送る羽目になったせいで車がダメになってもうた。
智洋「帰られへんの?」
重岡「おお。車があかんくなってもうてな。」
智洋「やっぱり、この町にはエマ王女が必要なんやよ!」
重岡「あんなぁぁ!昨日から、エマエマエマエマ誰やねん!?お前がここに連れて来んかったら、こんな事にはならんかったや!」
怒鳴る俺に屈することなく、
智洋くんはまっすぐ、俺の目を見る。
智洋「…社畜になってでも、あの工場にいることが、重岡さんにとっての幸せやったん?」
お前…なんで知ってるんや?
智洋「とりあえず、はっすん!プリン2個ちょうだい!」
大橋「はーい!」
何食わぬ顔でプリンを頼んだ智洋。
そのうちの1つを俺に差し出した。
智洋「一緒に食べよ?あと、重岡さんって言いにくいから、しげでええ?」
重岡「…好きに呼べや。」
それからは話が早かった。
事態を聞きつけた中間さんが、俺に警備の仕事を斡旋してくれた。
給料を見た時、腰を抜かしそうになった。
就活でえらい苦戦していた10代の頃が嘘みたいや。
悔しいけど、初めて智洋くんの存在に感謝した。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時