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#49 ページ49

第49話 取り戻した記憶

【民泊るびー】

「渋谷さーん。ご飯できましたよー。…シカトかい。」


俺は、ばぁちゃんとこの店を切り盛りしている大橋和也。



大橋side

はじめはいつも通りのストーリーブルックやった。
そんなこの町に、日差しとは違う白い光と紫色の煙が立ち込める。






大橋「なんやこれ?雨?霧?なんかの事件?」






何が起きているのか、
煙を吸った瞬間にわかった。





ワンワン





大橋「はっ!狼!」






遠くから聞こえる鳴き声に危機感を覚えた。






大橋「狼、覚悟!……ってあれ?」






慌てて包丁を持って出てきたものの、
可愛いチワワがおって拍子抜けした。





「あんた、狼とチワワの違いもわからんのかい!」






ばぁちゃんがゲラゲラ笑っとる。
俺はただ、ばぁちゃんを守りたくて出てきただけやのに。





そう。



俺は赤ずきん。



【町立病院】

安田side

一度は心肺停止状態やった智洋くんが息を吹き返した。
何が原因やったのかは医学的には全くわからない。




でも、僕にはわかる。
呪いが解かれたからやと。
智洋くんは、何一つ嘘をついていなかった。







安田「僕は智洋くんの良心やで…」

藤原「先生、まだ混乱しとるけどひとまず上がらせていただきます。」

安田「おう。夜勤お疲れ様。」






僕はジミニークリケット。
そして、看護師の藤原くんはブルーフェアリー。




安田「ピノキオはこの町に帰って来てるんやろか…?」



大西side

大西「女王陛下…」






隔離病棟で村上さんが逃げた病室の扉を呆然と見つめる。



僕、今まで何してたんやろ?
女王陛下が幸せならと思って、嫌な仕事も引き受けていた。






大西「陛下の運命の人も、この町にいるんやろか?」






僕はティンカーベル。
罪悪感に苛まれた僕は、退職願を提出した。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時

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