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第49話 取り戻した記憶
【民泊るびー】
「渋谷さーん。ご飯できましたよー。…シカトかい。」
俺は、ばぁちゃんとこの店を切り盛りしている大橋和也。
◇
大橋side
はじめはいつも通りのストーリーブルックやった。
そんなこの町に、日差しとは違う白い光と紫色の煙が立ち込める。
大橋「なんやこれ?雨?霧?なんかの事件?」
何が起きているのか、
煙を吸った瞬間にわかった。
ワンワン
大橋「はっ!狼!」
遠くから聞こえる鳴き声に危機感を覚えた。
大橋「狼、覚悟!……ってあれ?」
慌てて包丁を持って出てきたものの、
可愛いチワワがおって拍子抜けした。
「あんた、狼とチワワの違いもわからんのかい!」
ばぁちゃんがゲラゲラ笑っとる。
俺はただ、ばぁちゃんを守りたくて出てきただけやのに。
そう。
俺は赤ずきん。
◇
【町立病院】
安田side
一度は心肺停止状態やった智洋くんが息を吹き返した。
何が原因やったのかは医学的には全くわからない。
でも、僕にはわかる。
呪いが解かれたからやと。
智洋くんは、何一つ嘘をついていなかった。
安田「僕は智洋くんの良心やで…」
藤原「先生、まだ混乱しとるけどひとまず上がらせていただきます。」
安田「おう。夜勤お疲れ様。」
僕はジミニークリケット。
そして、看護師の藤原くんはブルーフェアリー。
安田「ピノキオはこの町に帰って来てるんやろか…?」
◇
大西side
大西「女王陛下…」
隔離病棟で村上さんが逃げた病室の扉を呆然と見つめる。
僕、今まで何してたんやろ?
女王陛下が幸せならと思って、嫌な仕事も引き受けていた。
大西「陛下の運命の人も、この町にいるんやろか?」
僕はティンカーベル。
罪悪感に苛まれた僕は、退職願を提出した。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時