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第48話 入らない指輪
中間side
中間「…真実の愛…かぁ。」
智洋が蘇った。
でも、蘇らせたのは俺やなくて重岡やった。
結局、実の親子には敵わないってことか…
見ているのが辛くて、病室から出てきた。
俺が知っている限りやと、あれで呪いも解かれたはず。
藤原「女王陛下…まだおったんすか？」
中間「なんや？藤原も思い出したんか。」
藤原「家、戻った方がええんちゃう？町中があんたの命、狙っとるんやないですか？…この人でなし。」
中間「ﾊﾊｯ。言うな、お前。…ほな、さいなら。」
白雪姫への復讐も中途半端で終わってもうた。
中間「あれ？呪い…解けたはずやんな…？」
俺は、ネックレスにしていた、叔父上の形見の指輪に指を通してみたが、
薬指の第一関節で止まってしまう。
散りばめられた黄色とオレンジの宝石は虚しく輝く。
中間「なんでまだ男なん？…まさか、濱ちゃん！？」
◇
濱田side
重岡くんも淳太もチョロかった。
宝箱を開けると、液体が入った小瓶が一つ。
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
扉が開くと…
濱田「いらっしゃいませ。」
「あの…濱田崇裕さんって、いらっしゃいますか？」
濱田「…ムラコ。」
男の姿に変わったままのムラコがおった。
村上「えっと…中間淳太に閉じ込められておりました。中間淳太からは村上信五と呼ばれてました。」
濱田「そうか。」
村上「あの…濱田さんと私って知り合いなんですか？」
濱田「そうやで。すぐに全部わかるから。ついて来て。」
俺とムラコは裏山にある井戸に来た。
村上「…何をするんですか？」
濱田「怖がらんええよ。俺が長年、無くしてたものが帰って来るんや。」
井戸に小瓶の液体を垂らす。
すると、紫色の煙が立ち込め始めた。
村上「何…これ？」
濱田「…魔法さ。俺には必要不可欠なもの。」
村上「魔法…」
濱田「強く在り続けるには、こうするしかないねん。」
紫色の煙は、ストーリーブルックの町を飲み込んでいった。
煙が引いていくと…
村上「…ルンペル。」
濱田「おかえり、ムラコ。」
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります！ (2021年9月10日 8時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です！これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月5日 22時
