ワンス・アポン・ア・タイム〜おとぎの森は西の町〜

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第41話 竜の居場所

重岡side

重岡「渋谷さーん。おる？」






バイクが停められたままやったから、出掛けて居ないはず。






重岡「開けるでー。」







鍵は掛かっていなかった。
扉を開けると、ベッドで横たわる渋谷さんがおったけど…






重岡「！？え…ホンマやったん？」





手足が木になって動けずにいた。







渋谷「あぁ、重岡か。」
重岡「どうしたんすか！？この体！」
渋谷「やっと見えるようになったか。」






渋谷さんは安堵のため息をついた。






渋谷「木の体は、この町のことを信じているやつにしか見えへんねん。」
重岡「おん。信じた。智洋が毒リンゴ食ってから信じた！」






苦しそうな渋谷さんを見とったら、
呪いを解いて助ける方が先やと我に返った。






重岡「なぁ、教えてくれへんか？竜の居場所。」
渋谷「…時計台の地下……………」







一言呟くと、渋谷さんの体の全てが木になって、動かなくなった。







重岡「もう…やるしかない。」








時計台に着くと、中間が待ち構えていた。








重岡「邪魔しに来たんか？」

中間「アホ！俺かて智洋の親や。時計台の事なら、誰よりも知っとるし。…ホンマは呪い解かれるの凄く嫌なんやけど…協力、させて欲しい。」

重岡「足引っ張んなよ。」

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