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第23話 恋は止まらない
小瀧side
小瀧「神山くん、今日は自習でもええかな？」
智洋「おん！ええよ！…小瀧先生、どっか悪いの？」
ぎくっ。
小瀧「…ちょっとな。風邪っぽいねん。」
智洋「おだいじに。」
小瀧「ごめんな。」
僕は重岡さんに今すぐ会えないか連絡した。
すると、30分後には仕事着のまま民泊るびーに駆け付けてくれた。
重岡「いきなりなんやねん？シフト変えてもらうの大変やったんやぞ？」
呆れ顔で睨みつけるのも無理はない。
小瀧「しげ！」
重岡「急に馴れ馴れしいな。」
小瀧「あかん？」
重岡「別にええけど。」
小瀧「俺ものんちゃんって呼んでええから。」
重岡「はぁ？…わかった。のんちゃん。」
小瀧「しげ！」
重岡「だから、なんや！？」
小瀧「…王子とキスした。」
数秒の沈黙。
時計の秒針がチクタク響き渡る。
重岡「…………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？」
小瀧「ちょっっ、声でかい。」
慌ててしげの口を塞ごうとするけど、
口が大きすぎて、全然塞げない。
重岡「あまりのパワーワードに、どこから聞いたらええかわからへん！」
小瀧「…せやろ？俺もどうして良いかわからへん！」
端から見れば、
大の大人が子供の空想に翻弄されているだけかもしれへん。
でも、どうせ空想と思っていたことが、次々と本当になっていくんやで？
どんなホラーよりも怖いやん！
僕は、病院のＩＣＵで王子を見つけたこと、
ボランティア活動をしていたことなど、
ひたすらこの1週間の出来事をしげに打ち明けた。
重岡「ほんで…好きなん？」
小瀧「へ？」
重岡「王子。」
小瀧「でも俺、男やで？」
重岡「神ちゃんの空想が本当なら、白雪姫の可能性もあるんやろ？」
小瀧「そんな、まさか…」
好きか嫌いで言うなら、好き。
目覚めた王子の美しさに、一気に惹き込まれてもうた。
でも、そんな事いくらしげでもまだ言えない。
けどな、それを言うなら…
小瀧「…しげもやん。エマって誰？白雪姫の続きなんて知らんのやけど。」
重岡「俺も知らんわ！…ホンマに俺らって何者なんやろな…？」
ため息が1つ零れるも、時計の音に掻き消された。
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります！ (2021年9月10日 8時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です！これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月5日 22時
