検索窓
今日:5 hit、昨日:18 hit、合計:38,199 hit

#3 ページ3

第3話 ストーリーブルックへようこそ

重岡side

重岡「まだ?」
智洋「まだ真っ直ぐ。」



あの後、何やかんやで俺が車を出す羽目になり今に至る。
大阪市内を離れ、どこかもわからない農村を走らされる。



智洋「見てろよ、淳太。俺が全部の呪いを解いてやんねん。」




自称息子の智洋という男は、助手席で本を眺めては、呪いだの女王ざまぁだの、厨二病全開で治安の悪い言葉を呟いていた。



重岡「そういや、智洋くんはいくつなん?」

智洋「俺?17。」

重岡「はぁ!?俺、12で子供産める訳ないやろ!」

智洋「淳太のことや。テキトーに操作しとるんやろな。」

重岡「また呪いってやつか。」

智洋「そう!」






あー、はいはい。そうですねー(棒)






智洋「あ!そこ左!」
重岡「はぁ!?急に言うな!」







こいつ降ろしたら、さっさと大阪帰ろ。
左折してしばらくすると、さっきまでの農村とは打って変わって、ユニバみたいな西洋風の街並みが見えてきた。





重岡「なんやここ…」
智洋「ようこそ、ストーリーブルックへ。ここが俺の町。」





思ったより本格的で、ビビってる俺がおる。





智洋「ここでええよ。」






車を停めた先には、大きなリンゴの木が植えられた一際デカい家が建っていた。





智洋「ただいまぁー!」






智洋が叫ぶと、家主と思われる男が慌てて駆け寄ってくる。





中間「何時やと思っとんねん!?心配したやろ!」

智洋「へへっ。ごめーん。ちょっと、人探ししとってん。」

中間「…人探し?見つかったんか?」

智洋「ちゃんと見つけたよ!この人。」






俺を指差す智洋。





智洋「大阪で見つけてん!重岡さん。この人が、パパの呪いを解くためのキーパーソン。救世主のエマ王女や!」

中間「お前…まだこんな空想信じとんのか!?」







親御さんの怒号が響く。






智洋「空想ちゃうし!」

中間「はいはい。わかったわかった。話は後で聞くから。風呂でも入って来い。」

智洋「…はぁい。」





智洋はしょんぼりして、家の中へ入って行った。

#4→←#2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。