ワンス・アポン・ア・タイム〜おとぎの森は西の町〜

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第29話 更なる来訪者

重岡side

結局、昨夜は俺と神ちゃんはのんちゃん家で一夜を過ごした。




小瀧「もし嫌やなかったやけど、ルームシェアしません？毎日民泊は高くつくでしょう？」

重岡「ええの？」

小瀧「なんやろ…しげと仲良くなりたいなぁ〜って。」

重岡「俺も！なんやろ？何か楽しい。」

智洋「俺も仲間に入りたいー！」

小瀧「だーめ。大人になったらな。」






とりあえず、学校行く前にコーヒーでも買うかぁ〜
って、すっかり行きつけのるびーに3人で向かうと…







小瀧「あれ？あんなバイクに乗ってる人っていたっけ？」

智洋「いや…見たことない。」







立派なハーレーに乗った男の人がコーヒー片手にパンをかぶりついていた。







『おい。お前ら、この町の住民か？』







目が合ったら、話しかけてきた。








小瀧「はい。」
智洋「俺も。」
重岡「…俺は最近来たばっかやけどな。」









俺の方を向いて目を見開く。
大きい瞳で見られて、俺はまるで蛇に睨まれた蛙や。







『…その姿でもちゃんと来れたんや。』
重岡「な、何がですか？」
『俺は、お前がちゃんと呪いが解けるのか見届けに来た。』






そう言うと、男の人はジーパンの裾を捲し上げて脛を出した。

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