Type-Black ページ37
Type-Black 里帰り出産はしないのか?
横山side
るびぃのお腹がかなり大きくなってきた日のこと。
たまたま帰りが早かった俺の元に、
千葉のお義父さんから電話がきた。
義父「もしもーし。」
横山「もしもし。お義父さん、ご無沙汰してます。」
義父「裕くん!さっそくだけど、るびぃはどこで出産するつもりなんだ?」
横山「え?...大阪ちゃうんですか?」
義父「帰って来ないのか!?」
この話で初めて気がついた。
里帰り出産って、よく言うやんな。
横山「ごめんなさい。正直なところ、すっかり忘れてて、るびぃと全く話し合ってませんでした。」
義父「早いところ決めないと、こっちの産科も予約取れないからな?」
横山「すんません。すぐ話し合いますわ!」
忘れてた...
お義父さん、めっちゃ帰ってきて欲しそうやったやん...
間もなくしてるびぃが帰って来て、
そっくりそのまま伝言した。
すると...
るびぃ「え?大阪で産むよ?」
横山「はぁ!?お義父さん、めっちゃ楽しみにしとったぞ?」
るびぃ「帰っちゃったらさぁ....」
俯くるびぃ。
るびぃ「いざというとき、裕いないじゃん...」
横山「え?」
るびぃ「お父さんもお母さんもいてくれたら心強いかもしれないけど、私ね、裕がすぐ側にいてくれれば、それで充分。」
横山「るびぃ...」
るびぃ「逆に、市内なのに間に合わなかったらコロスよ?」
横山「絶対、すぐ行く。必ず立ち会う。忙しくなっても、村上さんに賄賂してなんとかする!」
るびぃ「私も部長に根回ししておくね。」
るびぃは、すぐに実家に電話を掛け、
大阪で出産する旨を伝えた。
お義父さんはとても残念そうにしていたが、
近くなったら、うちに泊まりに来ると言っていたらしい。
...めっちゃプレッシャーやん。
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作者名:るびぃ | 作成日時:2020年11月30日 2時