検索窓
今日:16 hit、昨日:7 hit、合計:17,800 hit

ページ33

村上「だからもう、天国からAさんを縛り続けるのは止めてもらえませんか?」

『村上さん!?』



Aさんの愛しい目を見つめる。




村上「Aさん、俺と結婚してもらえませんか?ご主人と比べたら、至らない所だらけの男やけど、絶対に、絶対に悲しい思いはさせへん。」

『村上さん...』

村上「お願いやから、俺のことも信五って呼んでや。」

『...信五...さん...』

村上「やっと呼んでくれた。愛してる。」





俯くAさんの肩を抱き寄せた。





『勝さん、ごめんなさい。死ぬまで再婚はしないって心に決めていたのに、今は信五さんのことで頭がいっぱいなの。』





やっと、Aさんは俺の背中に手を回す。




村上「Aさんが天国に行く日が来たら、必ずご主人の元に返すから、それまで貸してほしい。」

『信五さん...』

村上「ご主人への気持ち、忘れろなんて言わん。俺は2番でええから。今でも天国のご主人のことが大好きなAさんを、俺は受け入れるよ。」




抱きしめる力が強くなる。


ニャー


ニャー



ニ゛ャ゛ー




ん?




なんて鳴き声や?





俺らは、今まで聞いたことがないチーちゃんとシンゴくんの鳴き声が聞こえた部屋へ向かうと...






村上「あっっっっ!!!!!」

『えっっっっ!?』




ベッドの上で俺らよりも先に、猫同士で結ばれとった。




『チーちゃんって、手術してます?』

村上「あんな病院嫌い、できるわけないやん...」

『うちも...』




無理にでも受けさすべきやった...





『家族、いっぱい増えますね。私もその仲間に入れてください。』

村上「当たり前や!」





死ぬまでAさんを悲しませないと、
仏壇で微笑むご主人の遺影に俺は誓う。

Type-Black→←Type-Nasu



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るびぃ | 作成日時:2020年11月30日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。